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21世紀のジャポニズム 陰影「礼賛」から陰影「退散」へ(ニューヨークのイノベーションシーンについて 後編#2)|橘宏樹

橘宏樹さんが、「中の人」ならではの視点で日米の行政・社会構造を比較分析していく連載「現役官僚のニューヨーク駐在日記」。
今回はニューヨークで活躍する日本人のイノベーターとして、増田セバスチャンさんの近年のプロジェクトについて紹介します。「いま最もホットなレストラン」として現地で話題を集めている「Sushidelich」の「kawaii」コンセプトはどのような影響力を持っているのでしょうか。

橘宏樹 現役官僚のニューヨーク駐在日記
第13回 21世紀のジャポニズム 陰影「礼賛」から陰影「退散」へ(ニューヨークのイノベーションシーンについて 後編#2)

こんにちは。橘宏樹です。本稿では、前々回に引き続き、ニューヨークにイノベーションをもたらしている日本人をご紹介したいと思います。

▲「ニューヨークのイノベーションシーンについて(後編)#1」で紹介した「Sakura Collection in NY」は、今年は、NYの最高級ホテルのひとつ「ピエール・ホテル」で開催されました。多数のセレブも来場するなか大好評を博し、 ForbesやFoxをはじめ極めて影響力のある雑誌でも取り上げられ、更に上のステージへ上りました。私の所属するNPO法人ZESDAも微力ながら協力しました(写真は事務局より拝領)。日本の美しい高品質の素材・織物が世界のデザイナーの手によってさらに羽ばたいていく大きな契機になったと思います。

▲フォーブス誌やフォックスニュースにも掲載。

 1人目は、PLANETSでもおなじみのアーティスト、増田セバスチャン氏です。

▲研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会とNPO法人ZESDAの共催するイベントでも講演

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