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東京そぞろ歩き

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リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載です。
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東京で見つけて気になったもの|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」、今回が最終回です。 今回はこれまでの連載では語り尽くせなかった、白土さんが街歩きをするなかで見つけた「何か変なもの」たちを紹介。「そぞろ歩き」の真の楽しみを語っていただきます。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第18回 番外編 東京で見つけて気になったもの 「東京そぞろ歩き」というタイトルをつけて、東京のあちこちを歩いてきたが、読み返してみると、東京は本当に広くて多種多様だと思う。高層ビ

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浅草駅から吾妻橋、隅田公園、言問橋、桜橋へ |白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。 今回は都内屈指の都市河川、隅田川周辺を歩きます。「隅田川テラス」をはじめとして、自然の景観を保護すべくさまざまな土木建築が施された隅田川周辺。スカイツリーを眺めながら、庶民の生活感が汲み取れる竣工の歴史をたどります。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第17回 浅草駅から吾妻橋、隅田公園、言問橋、桜橋へ 二十代の頃、アメリカのシカゴに行った。  SF 関連のコンベンションがシカゴで開催さ

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江古田公園から哲学堂ハイツ、上高田公園、落合公園へ |白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。 今回は、都内のあちこちにある「知られざる水路」をたどります。暗渠(あんきょ)となった河川跡や調整池を見渡しながら、いたるところで水害対策が施されている東京の、普段とは違った姿を解説します。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第16回 江古田公園から哲学堂ハイツ、上高田公園、落合公園へ 東京をあちこち歩いていると、掘削されてコンクリートで川底まで覆われた河川がたくさんあるが、上部だけ蓋をし

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福生駅から横田基地第二ゲートへ |白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。 今回歩いたのは東京都福生駅周辺。都内としては珍しい在日米軍基地のあるこの土地の風景から、占領期以降のこの国の歴史に思いを馳せます。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第15回 福生駅から横田基地第二ゲートへ地元から東京に出てきてもう数十年が経つが、上京当時に驚いたことの一つに聴取出来るラジオ局が多いことがある。 地元ではNHKかAMラジオ局一つくらいだったが、東京だとFMとAM、かなり選

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JR浜松町駅から芝大門、増上寺へ 〈後編〉|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。前回に引き続き、増上寺周辺を歩きます。 徳川将軍家の墓所がある増上寺ですが、現存する文化財は再建されたものも少なくありません。現存する建築物と地形から、当時の風土を探る白土さんの眼が光ります。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第14回 JR浜松町駅から芝大門、増上寺へ 〈後編〉 芝の街歩きの続き。  芝名物とも言える芝大門を抜け、そのまま東へ向かうと、通り沿いに小さな駐車場がたくさんある

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JR浜松町駅から芝大門、増上寺へ 〈前編〉|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回はJR浜松町駅周辺から増上寺へ向かって歩きます。 徳川将軍家の菩提寺として知られる増上寺。建設に関わった"ニコニコ銀行王"牧野元次郎のエピソードからは意外な歴史が紐解けるようです 白土晴一 東京そぞろ歩き 第13回 JR浜松町駅から芝大門、増上寺へ 〈前編〉 20代の頃、バイトで浜松町付近によく通っていた。  大学を卒業しても就職はせず、金はないけど暇だけはあったので、バイトが

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中野駅から四季の森公園、平和の森公園へ〈後編〉 |白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。前回に引き続き中野の街を歩きます。治安が保障された「Secure city」としての東京はどのように作られてきたのか。社会統制を担った警察や監獄といった施設の戦前から戦後にかけての歴史を探ります。前編はこちら。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第12回 中野駅から四季の森公園、平和の森公園へ〈後編〉  さっそく、前回の続きから。 前回は中野を歩き、近代日本の軍事施設跡について解説しながら、スパ

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中野駅から四季の森公園、平和の森公園へ〈前編〉 |白土晴一

白土晴一 東京そぞろ歩き 第11回 中野駅から四季の森公園、平和の森公園へ〈前編〉 こんな連載をやらせてもらっているので、お分かりの方もいるだろうが、都市論の本を読むのが相当に好きである。  都市論というのは、一つの都市を歴史だけでなく都市工学や社会学の知見などを横断的に論じること。英語ではUrban studiesと言い、近代都市論は欧米の都市とその郊外の発展を研究したものから始まったらしい。  日本でも、イタリアの建築や都市史研究から現在は東京の都市論の著作も多い陣内秀信

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渋谷駅から渋谷リバーストリート、恵比寿へ |白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回は、渋谷の街並みを川沿いに歩きました。 道玄坂や宮益坂などの高低差のある地形や渋谷川を暗渠化した道々から、河川地帯の名残が随所に垣間見える渋谷。再開発の歴史に触れながら、「若者の街」ではなく「谷の街」としての渋谷を歩きます。 ◯お知らせ 明日2/1より、リニューアル準備のためPLANETSnoteの配信日を「水曜日を除く毎平日」と変更させていただきます。今後とも各媒体での記事・

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小菅駅から古隅田川緑道、綾瀬川、東京拘置所、荒川河川敷へ|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回は、小菅駅から荒川に向けて歩きます。 水害対策のために荒川放水路と綾瀬川に挟まれた小菅地区。用途を変えながらも長い間地元住民と接してきた川沿いの地形から、下町に暮らす人々の歴史を探ります。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第9回 小菅駅から古隅田川緑道、綾瀬川、東京拘置所、荒川河川敷へ 東京に出て、最初に住んだのは JR金町駅の沿線であった。  葛飾区金町は東京の東側の端っこで、水元

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八王子駅から西放射ユーロード、中町、田町まで|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回歩いたのは八王子周辺です。 横浜や山梨のお土産が(なぜか)置かれていることから、一見土着性を欠いているように思える八王子駅からたどるこの土地の歴史とは? かつての「再現」として作られた「黒塀」と、今なお現存する「黒塀」とを見比べながら、八王子の歴史を語り歩きます。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第8回 八王子駅から西放射ユーロード、中町、田町まで コロナ禍はいろんな所に影響を与えた

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上野駅から上野公園、不忍池まで 〈後編〉|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回歩いたのは、上野・不忍池周辺です。 かつては東京の玄関として機能した上野駅。博覧会など国家規模のさまざまな行事が行われるなかで、人工物と自然物がそれぞれ現れては消えていった歴史を、小さな「蛇のかみさま」と一緒に振り返ります。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第7回 上野駅から上野公園、不忍池まで 〈後編〉 私のような昭和生まれの東北出身者の中には、上野駅は東京の玄関口というイメージが

上野駅から上野公園、不忍池まで 〈前編〉|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回は、古くから庶民の行楽地としてにぎわいを続けてきた上野公園を歩きます。ランラン・カンカン来日から半世紀。江戸期の花見の名所から始まり、近代以降の博覧会場としての利用や動物園開業を経て、パンダ文化がどんなふうに上野の「地場産業」になっていったのかを振り返ります。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第6回 上野駅から上野公園、不忍池まで 〈前編〉 私は鳥瞰図に目がない。  鳥瞰図というのは、その

JR浅草橋駅から浅草橋問屋街、国際通り、大江戸線蔵前駅まで|白土晴一

リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回歩いたのは、JR総武線の浅草橋駅から蔵前にかけてのエリア。多くの人が“浅草”と間違えて彷徨う「浅草橋トラップ」にあえて嵌まりながら、歴史ある日本有数の雑貨問屋街の周辺に垣間見える、昔ながらの街並みと現代的なセンスの再活用のおもしろさを堪能してきました。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第5回 JR浅草橋駅から 浅草橋問屋街、国際通り、大江戸線蔵前駅まで JR総武線浅草橋駅あたりを歩いている