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GQ―Government Curation

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現役官僚である橘宏樹さんが、重要だけれど報道されない政府の活動を「官報」から読み解き解説。わかりにくい政治の流れを身近にする、新しいキュレーションです。
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記事一覧

国債 ~国債は誰のものか。グラフの「註」を読み解く~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回のテーマは「国債」です。国家予算の約3割を占める国債ですが、近年は海外投資家の保有比率が増えています。現在の国債価格は、マイナス金利政策の影響で上昇傾向にありますが、この保有比率の変化は、景気回復後の日本経済のファンダメンタルに、大きな変化をもたらすことになるかもしれません。 橘宏樹 GQーーGovernment Curation 第13回 国債 ~国債は誰

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韓国格下げが本質ではない~令和元年度「防衛白書」を読み解く~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回は、令和元年版の防衛白書を読み解きます。日韓関係が冷え込む中、外交・防衛戦略上の韓国の重要度も格下げされたかに見える今回の白書ですが、その背景には、ASEANを中心にインド洋・太平洋を結ぶ巨大なビジョンが構想されているようです。 橘宏樹 GQーーGovernment Curation 第12回 韓国格下げが本質ではない~令和元年度「防衛白書」を読み解く~

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SDGsのわかり方 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回は、最近メディアで目にすることが増えてきた「SDGs」がテーマです。日本では既に進めてきた取り組みと重複することもあり、特に反論もなく国を挙げて推進する構えですが、欧米ではその背景に複雑な政治的動きがあるようです。 橘宏樹 GQーーGovernment Curation 第11回 SDGsのわかり方  こんにちは。橘宏樹です。国家公務員をしております。このG

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公務員の兼業促進と官民リベラル・エリート・ネットワークの思惑 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。久しぶりの連載再開となる今回は、3月に通達された公務員の兼業・副業解禁について取り上げます。この動きの背景には、この20年の間に発達した官民の協働体制、民間の公益団体や社会事業家の献身的な活動がありました。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第10回 公務員の兼業促進と官民リベラル・エリート・ネットワークの思惑  こんにちは。橘宏樹です。

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入国管理 入管法改正を考える。3つの視点と国の器量 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回は2018年12月8日に成立した入管法改正を取り上げます。外国人労働者の受け入れについては、既にさまざまな議論が出揃っていますが、「共生」「生産性」「人材の質」という三つのポイントから、改めて整理します。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第9回 入国管理 入管法改正を考える。3つの視点と国の器量  こんにちは。橘宏樹です。国家公務員

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説明責任 狡猾な正義は、曖昧な恥の文化をハックできるか~平成29年度決算検査報告~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回は「会計検査報告」について取り上げます。行政が正しく機能しているか、国民に代わって説明責任を問う会計検査院。公務員が恐れる機関でもありますが、一方で、その強大な権限を利用して組織内部の改革を進めようとする、志ある公務員もいるようです。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第8回 説明責任 狡猾な正義は、曖昧な恥の文化をハックできるか~平成

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社会保障 官僚が「等」に託す想い~生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法「等」の一部を改正する法律の施行~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。10月から施行された「「生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律」。生活保護法の改正も含んでいながら、「生活保護」という言葉を避けて「等」としたのは、改正の意図を曲解されないための、政策担当者たちの苦肉の判断があったようです。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第7回 社会保障 官僚が「等」に託す想い~生

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金融 銀行はなぜ平日に休めるようになったのか 〜地銀を改革に追い込む怒涛の規制緩和〜 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。電子マネーやFintechの普及、仮想通貨の登場によって変革期を迎えている金融業界ですが、金融庁が検査監督の基準を大転換したことで、特に地方の金融機関は、地域経済において新しい役割を担わされることになりそうです。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第6回 金融 銀行はなぜ平日に休めるようになったのか 〜地銀を改革に追い込む怒涛の規制緩和〜

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通商 逆襲の自由貿易~日欧EPA~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。7月17日に閣議決定された「日欧EPA」の背景には、英国の離脱が決定したEUの信頼性回復や、トランプの保護主義への反撃など、日欧双方の複雑な目論見が垣間見えます。激化する通商戦争から国際関係のあり方について考えます。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第5回 通商 逆襲の自由貿易~日欧EPA~ こんにちは。橘宏樹です。国家公務員をしており

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教育。まだ見ぬ幸せを、その手に。~第3期教育振興基本計画を読み解く~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回のテーマは「教育」です。6月15日に閣議決定された「第3期教育振興基本計画」(2018-2022年) を、第1期(2008-2012年 )、第2期(2013-2017年)と比較しながら、この10年の間に国が掲げる教育のビジョンが、どのように変化したかについて検討します。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第4回 教育。まだ見ぬ幸せを、そ

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農村でも「働き方改革」 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。昨今話題の「働き方改革」のような変化が、じつは農村でも起こりつつあります。農業の継続を促そうとする法改正について、橘さんが目的別に分類/解説します。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第3回 農村でも「働き方改革」 ▲植物工場が身近になる日も近い!?  こんにちは。橘宏樹です。国家公務員をしております。このGovernment Cura

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水道法改正/PFI法改正から考える | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。最近の政治報道が森友問題やセクハラ問題一色でしたが、官報では私たちの生活に密接に関わっている「水道法改正」が審議中であることが報じられていました。主権者である我々の考えなければならない3つのトピックについて橘さんが考察します。 本記事の記述に一部誤りがあったため、修正いたしました。読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。【5月9日12時00

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「官報」から世の中を考えてみよう/EBPMについて | 橘宏樹

今回から橘宏樹さんの新連載『GQーーGovernment Curation』が始まります。知識がないとなかなか追うことができない日々の政治の動き。現役官僚の橘さんに、大事だけれど報道されない政府の活動を「官報」から読み解き解説していただきます。第1回では、統計をとって政治に生かそうとする取り組み、EBPMを扱います。 橘宏樹『GQーーGovernment Curation』 第1回「官報」から世の中を考えてみよう/EBPMについて あの『滞英日記』が待望の書籍化決定!PLA

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