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オートマトン・フィロソフィア 人工知能が「生命」になるとき

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現役のゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方について探ります。
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2020年7月の記事一覧

第零章 人工知能を巡る夢 | 三宅陽一郎

今回から(ほぼ)毎週金曜日に、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信します。 イントロダクションとなる第零章では、人工知能はいかにして誕生したのか。その背景となった西欧世界における医学・工学・哲学の発展史を踏まえつつ、人工知能と東洋的思想との接続の可能性について考えます。 オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」にな

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第一章 西洋的な人工知能の構築と東洋的な人工知性の持つ混沌 | 三宅陽一郎

(ほぼ)毎週金曜日は、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信しています。今朝は第一章「西洋的な人工知能の構築と東洋的な人工知性の持つ混沌」をお届けします。 今日の人工知能を生み出すに至った、機械論的な知能の構築を試みる西洋の思想。混沌から知性を「削り出す」東洋の発想との相互補完によって開かれる、人工知能の次の可能性について提案し

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第二章 キャラクターに命を吹き込むもの(1) | 三宅陽一郎

(ほぼ)毎週金曜日は、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信しています。今朝は第二章「キャラクターに命を吹き込むもの(1)」をお届けします。 現在、学問的に研究されている実際のAIと、エンターテインメントで描かれるような理想の人工知能。遠く離れて見える両者の橋渡しと相互補完を、東西哲学の融合によって試みます。 オートマトン・フ

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第二章 キャラクターに命を吹き込むもの(2) | 三宅陽一郎

(ほぼ)毎週金曜日は、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信しています。今朝は第二章「キャラクターに命を吹き込むもの(2)」をお届けします。 効率的な情報検索と正しい推論によって解答にたどり着くための「機能」を追い求める、西洋的な人工知能と、「存在」を奥深く探求しようとする、いわば東洋的な人工知性。前回に引き続き、東洋哲学の視点

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