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母と娘の物語

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書評家の三宅香帆さんによる、国内のさまざまなフィクションで幾度も反復して描かれてきた「母」と「娘」の物語に潜む本質を読み解く連載
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#フルーツバスケット

小花美穂・槇村さとる──憧れる娘(後編)|三宅香帆

今朝のメルマガは、書評家の三宅香帆さんによる連載「母と娘の物語」をお届けします。1990年代の少女漫画に登場するようになった「自由な母親」は母娘関係にどんな変化を与えたのか。1994年に連載が始まった『イマジン』などの作品から考察します。 前編はこちら。 三宅香帆 母と娘の物語 第八章 小花美穂・槇村さとる──憧れる娘(後編) 3.家父長制を境界にした母娘シスターフッドー『フルーツバスケット』『こどものおもちゃ』において、紗南にとって実紗子は母というよりも、良きメン

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