小花美穂・槇村さとる──憧れる娘(前編)|三宅香帆
今朝のメルマガは、書評家の三宅香帆さんによる連載「母と娘の物語」をお届けします。小花美穂・槇村さとるの作品から見出せる、少女漫画における「理想」の女性像の変遷とは? ユートピアとしての「家父長制の外部」をキーワードに、1994年に連載開始した『こどものおもちゃ』について分析します。
三宅香帆 母と娘の物語
第八章 小花美穂・槇村さとる──憧れる娘(前編)1.少女漫画の「自由な母」像が指差すもの本連載では、これまで伝統的な家庭像のなかで描かれる母娘表象に注目し分析してきた。特