【新連載】 母と娘の物語 父殺しは簡単だが母殺しは難しい?|三宅香帆
今月から、書評家の三宅香帆さんによる新連載がスタートします。
国内のさまざまなフィクションで幾度も反復して描かれてきた「母」と「娘」の物語。しかしその膨大さとは裏腹に、これまでその物語に潜む本質を読み解こうとする行為は僅かでした。連載初回では、既存の「母娘問題」の議論をひもときつつ、これまで多くの物語で象徴的に論じられてきた「父殺し」との対比を通じて、「なぜ『母殺し』は難しいのか?」という問いを投げかけます。
三宅香帆 母と娘の物語
序章 父殺しは簡単だが母殺しは難し