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宇野常寛コレクション

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2020年3月の記事一覧

鳥は重力に抗って飛ぶのではない 『風立ちぬ』 | 宇野常寛

今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。今回取り上げるのは、2013年夏に公開された映画『風立ちぬ』です。東日本大震災以降、「いまファンタジーを描くべきではない」とし、宮崎作品の中でもっともファンタジー要素の薄い作品となった本作。「美しい飛行機(=ゼロ戦)をつくること」を夢見た主人公・堀越二郎を通してえぐり出された、宮崎駿という作家の中核にあるものとは? ※本記事は「楽器と武器だけが人を殺すことができる」(メディアファクトリー 2014年)に収録された

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〈失われた未来〉を取り戻すために 『STAND BY ME ドラえもん』 | 宇野常寛

今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。今回は、2014年夏に公開された映画『STAND BY ME ドラえもん』を取り上げます。 原作のエピソードを再構成・アレンジし、のび太の成長物語として『ドラえもん』の(事実上の)完結をなし得た本作。しかし、のび太の成長物語として描かれたことで浮かび上がる、かつて藤子・F・不二雄が描こうとした、現代日本では失われてしまった未来とは何だったのでしょうか。 ※本記事は「楽器と武器だけが人を殺すことができる」(メディア

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「それでも、生きてゆく」ために必要な『最高の離婚』 | 宇野常寛

今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。今回取り上げるのは2013年のテレビドラマ『最高の離婚』です。〈ここではない、どこか〉ではなく〈いま、ここ〉を舞台に現実から半歩だけ浮き上がったファンタジーを描いてきた脚本家・坂元裕二。震災以降、非日常と日常がつながっていることが明らかになった中で、「それでも、生きてゆく」ために必要なものとは……? ※本記事は「原子爆弾とジョーカーなき世界」(メディアファクトリー)に収録された内容の再録です。 宇野常寛コレクシ

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いま爆弾を、花火に変える方法は――『So long !』 | 宇野常寛

今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。今回は2013年に発売されたAKB48の30枚目のシングル『So long !』を取り上げます。新潟県長岡市を舞台に映画監督・大林宣彦が手掛けるMVが制作された本作。被災地と観光地、戦争と戦後のイメージがバラバラのまま刻み込まれた映像は、21世紀における「映画」というメディアの原理的な不可能性を示すものでした。 ※本記事は「原子爆弾とジョーカーなき世界」(メディアファクトリー)に収録された内容の再録です。 宇野常寛

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これは想像力の要らない/必要な仕事だ――2012年12月衆議院総選挙から日本を考える | 宇野常寛

今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。今回は2012年12月に行われた衆議院総選挙を取り上げます。民主党政権が敗北を喫し、現在まで続く第二次安倍政権の始まりとなったこの選挙と同じ時期に、都市部のホワイトカラー層の間で胎動し始めた「夜の世界」の思想と、その背景について論じます。 ※本記事は「原子爆弾とジョーカーなき世界」(メディアファクトリー)に収録された内容の再録です。 宇野常寛コレクション vol.11 これは想像力の要らない/必要な仕事だ――2012

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