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ひびのひのにっき

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滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくら… もっと読む
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記事一覧

草花と暮らす〜芒種 梅子黄(ぼうしゅ うめのみきばむ)|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。 第10回では、東京ではない滋賀の町家ぐらしだからこそできる、植物との「自由な関係」を存分に楽しみます。 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第10回 草花と暮らす〜芒種 梅子黄(ぼうしゅ うめのみきばむ) 花が好きで憧れた、亡き先生がいる。たくさんのことを教えていただく時間は叶わなかっ

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べんがら塗り〜鴻雁北(こうがんかえる)|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。 人類が初めて使った無機塗料「べんがら」での塗装を通じて人類史の壮大さに思いを馳せながら、「古いもの」を使い続ける豊かさを噛み締めます。 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第9回 べんがら塗り〜鴻雁北(こうがんかえる)外壁の品格これまで何度かお伝えしたが、私の家は古民家だ。玄関周りはお

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東風凍を解く(はるかぜこおりをとく)〜桃始めて笑く(ももはじめてさく)|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。 節分の集まりがきっかけとなり、近隣の方と一緒に朝に散歩を始めたという菊池さん。土地の記憶をたどりながら、はるか昔近江の地に降り立った渡来人や出雲族の記憶に思いを馳せます。 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第8回 東風凍を解く(はるかぜこおりをとく)〜桃始めて笑く(ももはじめてさく)8:3

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水沢腹堅(さわみずこおりつめる)|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。滋賀県もいよいよ冬本番。今回は冬至から元旦にかけて、厳しい寒さを乗り切るため菊池さんが手掛けたさまざまな試みをお届けします。 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第7回 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)冬と暮らすこれを書いているのは七十二候でいう「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」である。 つ

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朔風払葉(きたかぜこの葉をはらう)|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。今回は住まいのある滋賀県から奈良県への小旅行記です。アート作品や神社仏閣に触れる中で、古代から現代に至る人の流れに思いを馳せます。 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第6回 朔風払葉(きたかぜこの葉をはらう)滋賀から奈良へのブラまさえ 2021年は厩戸の皇子遠忌1400年にあたる。山岸凉子の

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霎時施(こさめときどきふる)日の物思い|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。ここの連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。いよいよ肌寒くなってきたなか、古民家の隙間風に悩む菊池さん。今回はそのユニークな対処法と、最近試行錯誤している「糠漬け」をめぐる実験記です 菊池昌枝 ひびのひのにっき 第5回 ​​霎時施(こさめときどきふる)日の物思い何でも金継ぎと気候温暖化のこと ひと雨ごとに寒くなっていよいよス

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季節の暮らしわけ|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。今回は季節とともにある古民家ならではの暮らし方についてです。気温や環境に都度最適化する「暮らしわけ」について、季節折々の写真とともにお届けします。 ひびのひのにっき 第4回 季節の暮らしわけ歳時記と暮らし 昔から「歳時記」「二十四節気」「七十二候」という季節や行事を表す言葉がある。伝統

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使い続けるもの|菊池昌枝

滋賀県のとある街で、推定築130年を超える町家に住む菊池昌枝さん。この連載ではひょんなことから町家に住むことになった菊池さんが、「古いもの」とともに生きる、一風変わった日々のくらしを綴ります。今回は、前の住民から引き継がれた古道具たちが主人公です。古民家とともに歴史を刻んできたさまざまな「もの」たち。それらを使い続け、時には人に譲り、引き継いでいくことの意味について考えます。 ※「ひびのひのにっき」の第1回~第2回はPLANETSのWebマガジン「遅いインターネット」にて公