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山本寛『アニメを愛するためのいくつかの方法』

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アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載です。
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記事一覧

日本アニメが3D化して完全に滅ぶ日-『アーヤと魔女』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載、いよいよ最終回となります。 2年にわたって続いた連載で取り上げる最後の作品は、現在公開中の宮崎吾朗監督の劇場最新作『アーヤと魔女』です。スタジオジブリ初の3DCGへの挑戦を、どう足掻いても色眼鏡を外しては見てもらえない宿命を背負った「二世監督」が担わされたことの意味とは? そして日本アニメのゆく末は? 吾朗監督との意外な接点のあった山本さんが、真に「アニメを愛するための方法」を切に問い

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「ジャリ番」の天才が目指した「作家性」-『竜とそばかすの姫』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第23回。 今回は、今夏公開の細田守監督の劇場最新作『竜とそばかすの姫』について取り上げます。業界が求める「ポストジブリ」の国民的アニメ監督としての期待は、『サマーウォーズ』までは発揮されていた細田監督の作家性を、どのように剪定してしまったのか? 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第23回 「ジャリ番」の天才が目指した「作家性」-『竜とそばかすの姫』今まで一度だけ、細田守監

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「ポストモダン」が生んだ想像力-『千と千尋の神隠し』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第22回。 前回の『もののけ姫』に続き、宮崎駿監督の新境地を見せた国民的ヒット作『千と千尋の神隠し』を振り返ります。長らく日本での映画興行収入記録のトップを誇り続けた本作が開花させた「ポストモダン」ならではの解放とは? 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第22回 「ポストモダン」が生んだ想像力-『千と千尋の神隠し』今回は前回に引き続き、宮崎御大の作品を取り上げようと思う。彼

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「モダニズム」はこうして崩壊した - 『もののけ姫』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第21回。 今回は、宮崎駿監督の転回作となった『もののけ姫』を再考します。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』と同じ1997年に公開された本作は、どんなかたちで日本アニメの「モダニズム」の限界を垣間見せたのでしょうか? 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第21回 「モダニズム」はこうして崩壊した -『もののけ姫』前回「モダニズム」とは何か、について語っ

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「モダニズム」とは何か - 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第20回。 今回は、現在公開延期中の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で再び注目が集まる『逆襲のシャア』をめぐって。膨大な「ガンダム」シリーズの中でも、特に富野由悠季監督の作家性が鮮明に顕れた映画である本作について、「モダニズム」という観点から山本さんが切り込みます。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第20回 「モダニズム」とは何か - 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャ

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アニメを愛するための「いくつもの」方法-『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第19回。 今回は、旧作のブーム当時、大学のゼミ発表で取り上げるほど『エヴァ』に傾倒していたという山本さんが、満を持して『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を語ります。 自身がアニメ業界に入ってからの一連の新劇場版シリーズには、冷ややかに距離を取ってきたなか、四半世紀を経て誰も彼もが「自分が考えたエヴァンゲリオン」を語る風景を再来させた完結編を、山本さんはどう総括するのでしょう

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「東北三部作」を振り返る~東日本大震災10年|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第18回。 この国の現実を揺るがした東日本大震災から、いよいよ10年。岩手・宮城・福島という被災三県の実情と向き合いながら『blossom』『Wake Up, Girls!』『薄暮』からなる「東北三部作」を作り続けた山本監督が、多くの人々の命と日常を奪った圧倒的な災厄を前に、アニメという虚構に何ができたのかを振り返ります。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第18回 「東北三部作

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「堕落したね。金儲け本位になった」-近年のいくつかのアニメ映画作品より|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第17回。 前回に引きつづき、2020年代スタート時点のアニメをめぐる状況を概観します。かつて名調子で親しまれた映画評論家・淀川長治が、スティーヴン・スピルバーグ以降のハリウッド映画を「金儲け本位」と嘆いたように、「売れること」以外の価値基軸が失われているように見える日本アニメの現状。そんな荒廃のなか、日本アニメの外側からやってきた『羅小黒戦記』と『えんとつ町のプペル』の二作が、作品と

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「アニメ・イズ・デッド」その後~2021年を占う|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第16回。 かつて山本さんが「アニメ・イズ・デッド」と題した講義で、作品のテーマや思想を追求する姿勢を失い、ひたすら動物的に「萌え」を消費するようになった日本アニメの状況を批判してから4年超。毎クールの「覇権」争いなど、さらに不毛さの加速した現状を受けながら、2021年からのアニメの行く先を展望します。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第16回 「アニメ・イズ・デッド」その後~

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わが心の師・宮﨑駿~今更ながらの「宮﨑アニメ」論|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第15回。 今回は、山本さんが「心の師」と仰ぐ国民的アニメ作家・宮﨑駿について、私的な出会いのインパクトから作品史を通じた思想家としての変遷、そして現代のオタク文化への責任などをめぐって、いま改めて語ります。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第15回 わが心の師・宮﨑駿~今更ながらの「宮﨑アニメ」論そう言えばずっと「心の師」と仰いでいた宮﨑駿御大(僕は普段こう呼ぶ)につい

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アニメとは「真実の器」である~私的アニメ概論|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第14回。 今回は個々の作品考察から一歩離れて、山本さんにとって改めてアニメとは何か、そしていま「アニメを愛する」とはどういうことかについて考えます。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第14回 アニメとは「真実の器」である~私的アニメ概論そもそも僕にとってアニメとは何か、を語る機会がこの連載でなかったことに気づいたので、今回は具体的な作品分析をすることなく、概論としてアニ

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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に見る「愛への視線」~「京アニ」現代史|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第13回。 今回は、山本さんの古巣・京都アニメーション制作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をめぐる分析です。近年の京アニ作品の作画技術の結晶と言われる本作について、視線やモチーフ演出の面から検証します。 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第13回 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に見る「愛への視線」~「京アニ」現代史『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(20

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『日本沈没2020』をカルトムービーとして観る~「正気」と「狂気」との狭間|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第12回。 今回は、Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』をめぐる考察です。小松左京の原作を大胆に再解釈し、東日本大震災以降のリアリティで映像化した本作を、山本監督はどう観たのか? 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第12回 『日本沈没2020』をカルトムービーとして観る~「正気」と「狂気」との狭間 『日本沈没2020』(2020)は、正直観るつもりがま

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『魔法少女たち』に込めるもの~「希望」により抑圧されたアニメは|山本寛

アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第11回。今回は、目下PV制作中の新作『魔法少女たち』のコンセプトに関するセルフプレビューです。一貫して「日常」を描き続けてきた山本監督が、いま改めてファンタジーに臨む真意とは? 山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法 第11回 『魔法少女たち』に込めるもの~「希望」により抑圧されたアニメは現在、PV(パイロットフィルム)を制作中の新作『魔法少女たち』だが、多分に漏れず所謂「コロナ禍」

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