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PLANETS note

宇野常寛が主宰するPLANETSがnoteでお届けするウェブマガジン。政治からサブカルチャーまで独自の角度と既存のメディアにはできない深度で情報発信しています。
「PLANETS note」では、毎月4本ほどの記事を配信します。また、登録月の前月配信分からさか…
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#福嶋亮大

世界文学のアーキテクチャ 終章 時間――ニヒリズムを超えて|福嶋亮大(後編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、南北戦争の解釈――マルクスとフォークナー二〇世紀…

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2か月前
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世界文学のアーキテクチャ 終章 時間――ニヒリズムを超えて|福嶋亮大(前編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、近代小説に随伴するニヒリズム一八八〇年代に書かれ…

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2か月前
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世界文学のアーキテクチャ 第一四章 不確実性――小説的思考の核心|福嶋亮大(後編…

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 7、グローバリズムをくり抜く地震こうして、一八世紀の…

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3か月前
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世界文学のアーキテクチャ 第一四章 不確実性――小説的思考の核心|福嶋亮大(前編…

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、不確実性を思考する本連載もそろそろ終わりに近づい…

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3か月前
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第十三章 人間――悪・可塑性・人種|福嶋亮大(後編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、可塑性を利用する芸術家――オーウェルの『一九八四…

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5か月前
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第十三章 人間――悪・可塑性・人種|福嶋亮大(前編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、悪の発明――ラス・カサス的問題 文学にとって世界…

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5か月前
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第十二章 制作――ハードウェアの探究|福嶋亮大(後編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、制作の哲学――他者性のオン/オフ 制作者は、素材=ハードウェアとしての他者を象る。これは他者性の創設である。しかし、この被造物が制作者と合一するとき、他者性はむしろ打ち消される。制作者にとって、素材の他者性はときにオンになり、ときにオフになる。さらに、制作者自身も自らの制作物の魅力や恐怖に屈するとき、自己がオンの状態とオフの状態が重なりあう。『フランケンシュタイン』と「ピュグマリオン」が示すのは、まさにこの量子状態である。 ここで議

¥500

第十二章 制作――ハードウェアの探究|福嶋亮大(前編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、読むこと、見ること、作ること 私は前章で、近代小…

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6か月前
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第十一章 主体――読み取りのシステム|福嶋亮大(後編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、教師あり学習――ゲーテのビルドゥングスロマン も…

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7か月前
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第十一章 主体――読み取りのシステム|福嶋亮大(前編)

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、一か二か ルソーが自伝文学『告白』の冒頭で「わた…

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7か月前
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第十章 絶滅――小説の破壊的プログラム(後編)|福嶋亮大

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、倒錯的な量的世界――スウィフト『ガリヴァー旅行記…

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8か月前
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第十章 絶滅――小説の破壊的プログラム(前編)|福嶋亮大

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、冒険の形式、絶滅の形式 小説をそれ以前のジャンル…

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8か月前
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第九章 環境――自然から地球へ(後編)|福嶋亮大

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 6、環境文学のビッグバン――フンボルトの惑星意識 以…

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9か月前
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第九章 環境――自然から地球へ(前編)|福嶋亮大

福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ 1、物質ともつれあった心の生成 近代文学が生成したのは、環境に心を創作させる技術である。物質的な環境(自然)の記述が、心的なものの表現として利用される――この心と自然の共鳴現象が、近代文学を特徴づけている。例えば、小説における風景描写はたんなる記録という以上に、語り手の心の動きと相関関係にある。つまり、ある特定の風景の選択は、心のステータスを間接的に説明しているのである。 もとより、心的なものと物質的なものは、さしあたり別個のシステムで

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