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マタギドライヴ

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ユビキタス化した情報テクノロジーが世界を再魔術化していく原理を読み解いた初の単著『魔法の世紀』、その力がもうひとつの「自然」となって社会を変えていく未来像を描いた『デジタルネイチ…
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#魔法の世紀

終章 マタギドライヴたちが招く未来(後編)|落合陽一

ついに最終回を迎える、メディアアーティスト・工学者である落合陽一さんの新たなコンセプト「マタギドライヴ」をめぐる新著に向けた連載、後編の公開です。 既存の価値体系の周縁にいながら、自然的・「運ゲー」的な環境に身を委ねることで新たな価値を創造する心性を、「マタギ」的と表現し未来社会を論じてきた本連載。これまでの連載を総括しながら、改めて「マタギドライヴ」の原理と成立条件について解説します。(前編はこちら) 落合陽一 マタギドライヴ 終章 マタギドライヴたちが招く未来(後編)

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第6回 デジタルネイチャーをいかに生きるか | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第6章「デジタルネイチャー」を取り上げます。有史以来、人間はイメージと物質の狭間を彷徨ってきました。約500年続いたパラダイムに変化が訪れ、人間・自然・コンピュータの境界線は消失しつつあると説きます。あらゆるものが記述され、計測される超自然の中で我々はいかに哲学を定義し生きていけば良いでしょうか。自身が主宰するラボの名前にも冠される「デジタルネイチャー」の世界観の全容とは――? ◎構成:長谷川リョー 【お知らせ】「魔法使いの研究

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第5回 コンピューテーショナル・フィールドがもたらす世界の変容 | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第5章「コンピューテーショナル・フィールド 」を取り上げます。科学技術が世界を覆い社会が再魔術化したことで、モノとしてのコンピュータから〈場としてのコンピュータ〉が重要性を増しています。AIやIoTが隆盛しつつある今、「コンピューテーショナル・フィールド」を考えることは、人間の感覚や世界の捉え方の再定義、ひいては人間知性の脱構築へつながると説きます。 ◎構成:長谷川リョー 落合陽一自身が読み解く『魔法の世紀』 第5回 コンピ

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第4回〈表層〉と〈深層〉の魔術的融合 | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第4章「新しい深層と表層」を取り上げます。コンピュータが社会に普及したことで、世界は再び魔法で覆われました。その過程で「芸術」や「技術」という概念も変容していきます。表層(デザイン)と深層(エンジニアリング)の歴史を辿りながら、現在の世界で求められるキーワードとして両層に精通した「デザインエンジニアリング」が浮かび上がってきます。 ◎構成:長谷川リョー 落合陽一自身が読み解く『魔法の世紀』 第4回〈表層〉と〈深層〉の魔術的融

¥540

第3回 イシュードリブン時代のプラットフォーム論 | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第3章「イシュードリブンの時代」を取り上げます。コンテンツがプラットフォームの共有圧の下で力を失った時代、どうすればその支配から逃れらるのか。プラットフォームの外部を指向する「イシュードリブン」という考え方を取り入れた、新しいクリエイティビティのあり方を提示します。 落合陽一自身が読み解く『魔法の世紀』 第3回 イシュードリブン時代のプラットフォーム論 ▼『魔法の世紀』第3章の紹介「プラットフォーム」という新しい仕組みが台頭

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【特別対談】落合陽一×田川欣哉 〈人間〉という殻を脱ぎ捨てるために(前編)

今朝のメルマガは、takram design engineeringの田川欣哉さんと、『魔法の世紀』で知られるメディアアーティスト落合陽一さんの対談です。デザインとエンジニアリングのスペシャリストである2人が、人工知能、アルファ碁、そして、コンピュータによるパラダイム転換がもたらす、人間を中心としない新しい世界観のビジョンを語り合います。 ▼プロフィール 田川欣哉(たがわ・きんや) ハードウェア、ソフトウェアからインタラクティブアートまで、幅広い分野に 精通するデザインエ

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第2回 エジソンはメディアアーティストである | 落合陽一

先月から始まった、『魔法の世紀』を落合陽一さん自らが読み解く自著解説。今回は「第2章 心を動かす計算機」を扱います。『魔法の世紀』で触れられたメディアアートの歴史に加えて、“ツクバ系”のアーティストを紹介。さらに本の中で書かれた「原理のゲーム」について、さらに一段と深まった思索が語られます。 落合陽一自身が読み解く『魔法の世紀』 第2回 エジソンはメディアアーティストである ▼『魔法の世紀』第2章の紹介「第2章 心を動かす計算機」では、マルセル・デュシャンを始祖とするコン

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第1回 「魔法の世紀」のためのコンピュータ史 | 落合陽一

今月から『魔法の世紀』を落合陽一さん自らが読み解く自著解説が始まります。今回は「第1章 魔法をひもとくコンピュータヒストリー」です。クロード・シャノンやバネーバー・ブッシュといった、『魔法の世紀』では簡単にしか触れられなかった科学者たちの知られざる業績。さらに『魔法の世紀』に大きな影響を与えた、暦本純一氏や石井裕氏といった日本人研究者についても紹介します。 落合陽一自身が読み解く『魔法の世紀』 第1回「魔法の世紀」のためのコンピュータ史 ▼『魔法の世紀』第一章の紹介「第1

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落合陽一 ✕ 宇川直宏対談「コミュニケーションとしての映像――ハロウィンが映画産業の売上規模に達した時代に」(落合陽一『魔法使いの研究室』)

今朝のメルマガは、メディアアーティスト・落合陽一さんの連載「魔法使いの研究室」です。昨年11月27日にナレッジキャピタル主催のINTERNATIONALSTUDENTCREATIVEAWARD 2015で行われた、宇川直宏さんと落合陽一さんの対談の模様をお届けします。映像というメディアの耐用年数が尽きようとしている今、新たな表現の可能性を、映像表現の最先端にいる2人が徹底的に語り合いました。 ■コミュニケーションとしての映像 宇川直宏(以下、宇川) 落合さんがやられている

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魔法の世紀を迎えるための助走 後編(落合陽一『魔法使いの研究室』)

本日は、12月2日にブックファースト新宿店で行われた特別講演「魔法の世紀を迎えるための助走」の後編をお届けします。近代以降のメディア史とコンピュータ史を踏まえながら、目前に迫っている「魔法の世紀」の訪れと、デジタルネイチャーの可能性について論じます。 (前編はこちら) ■ 「映像の世紀」の終わりとコミュニケーション消費  ここまで、ざっとメディアの歴史をおさらいしてきました。18世紀までのメディアの中心は絵画でした。19世紀から20世紀にかけては、マス(大衆)を対象とした「

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魔法の世紀を迎えるための助走 前編(落合陽一『魔法使いの研究室』)

今朝のメルマガは、メディアアーティスト・落合陽一さんの連載「魔法使いの研究室」です。12月2日にブックファースト新宿店で行われた特別講演「魔法の世紀を迎えるための助走」の前編をお届けします。書籍の内容を踏まえつつ最新の動向や知見を交えながら、来るべき「魔法の世紀」のビジョンと可能性について論じます。  こんにちは、落合陽一です。まずは自己紹介からさせてください。私は筑波大学の落合陽一研究室・デジタルネイチャーグループを主宰しながら、メディアアーティストとして活動しています。

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インターネットは考えるエーテルである(落合陽一『魔法使いの研究室』vol.4「メディア」)

今朝のメルマガは、メディアアーティスト・落合陽一さんの連載「魔法使いの研究室」の第4回をお届けします。今回のテーマは「メディア」です。 人類は他人にものを伝えるために、壁画・甲骨文字・ロゼッタ・ストーン・土偶……様々なメディア装置を用いてきました。そんなメディア装置の歴史を振り返りつつ、インターネット時代の「メディア」の未来像を、幻の物質「エーテル」のイメージをヒントに語ります。 落合 こんにちは、落合陽一です。魔法使いの研究室の第4回を始めていきたいと思います。今回のテー

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コンピュータは「音がなるプロジェクター」の夢を見るか?(落合陽一『魔法使いの研究室』vol.3「場と場の相互作用」)

今朝のメルマガは、メディアアーティスト・落合陽一さんの連載「魔法使いの研究室」の第3回をお届けします! テーマは「場と場の相互作用」です。 今回はテクノロジーの進歩の歴史を振り返りつつ、コンピュータ・プログラミングというさらなる魔術によって、これまで別個の〈場〉にあった「光」と「音」が相互作用し、人間の知覚に変容をもたらす未来を展望します。 落合 こんにちは、落合陽一です。「魔法使いの研究室」も今回で第三回をむかえました。今日は「場と場の相互作用」というテーマで話していこう

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“2次元”メディアアートはもう死んでいる――「触れる空中ディスプレイ」は「映像装置」を越える(落合陽一『魔法使いの研究室』vol.2「映像と物質」)

今朝のメルマガは、メディアアーティスト・落合陽一さんの連載「魔法使いの研究室」をお届けします! 筑波大学の助教に就任した落合さんの最新の研究・関心事を追いかける連続講義シリーズです。 第2回のテーマは「映像と物質」。20世紀に映像技術を手にした人類の「イメージと物体」の関係性はこれまでどう問われてきたのでしょうか。数々のメディアアート作品をみながらその内実に迫り、そして未来のアートの姿を予見します。 落合 こんにちは、落合陽一です。今日もMonsterを飲みながら人間性を捧

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