持病の話(その2)

UC再燃で入院中に発覚した深部静脈血栓症(DVT)

 前回にもお話ししたように、東京の現場で無理をして、潰瘍性大腸炎が再燃し、2回目の入院をした時のこと。
検査やGCAP以外は4人部屋のベッドで凄し、若い担当医からは「何か体調で気になることがあったらなんでもいいから言ってね!」としょっちゅう言われていたので、
入院半年前位から、残業後にシャワーを浴びる時に両足の脹脛が浮腫んで足の甲が痛痒くなっていたこと(※下肢静脈瘤が悪化したのかなと思っていた)、入院してベッドに横になっていても、脹脛にだるい痛みが走ったりすることを伝えてみたら、「念のため調べてみましょうか?」と、直ぐに下肢のエコー検査を行うことになりました。検査結果を見るな否や、間髪入れずに精密検査(PET-CT検査)行うことに!
特殊な液体(FDGといいます)を静注(生暖かかった)し、血管の状態を詳しく調べるものです。検査の結果、すぐにハートモニターを装着させられ、車いすで病室へ運ばれました。

下半身がまっかっか!

 結構深刻な事態だったらしく、妻も呼ばれて病院に到着後、担当医からエコー検査結果を見せてもらったら、左右の太腿から脹脛にかけての静脈が まっ赤っ赤に太く塗られていました。この赤く塗られたところに血栓ができているとのこと。そして、その血栓の一部は肺動脈に飛んでいることが判明!
いわゆる、「深部静脈血栓症」並びに「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群とも言われる)」です。
直ぐに静脈内の血栓を溶かす薬を点滴開始。ちょっとした衝撃等で血栓が剥がれて更に肺のほうに移動しないように、移動は車いすで。肺動脈の詰まり具合によっては心停止に至ることも起こりうるので、危機が去るまで、「ハートモニター」を装着したまま24時間監視体制となったのでした。(※「九死に一生の巻」にも書いてます!

血液サラサラ作戦。

 血栓の状態は、大がかりな検査の他に、血液検査で「Dダイマー」の数値の高さが目安になります(2.5 μg/ml 以上だとヤバい)。
1週間くらい経ってから、再度検査をしたところ、数値が下がり、肺に飛んでた血栓が溶けたようだということで、ハートモニターが外されてホッ。
以降、血栓の塊を溶かしていくために、血液をサラサラにする「ワーファリン」錠の服用を、潰瘍性大腸炎の薬と共に延々と続けることに。
退院後4か月程経ってから、ワーファリンでは血栓の溶け具合が今一つ、ということで、「イグザレルト」錠に変更。
ここで、ワーファリンとイグザレルトの長所・短所を比較してみます。
ワーファリンの良いところは、とにかく薬価が安いこと!。
短所は、納豆や青汁が禁忌なことと、検査等で薬を止める必要がある時は数日前から服用を止める必要があり、そのタイミングは医者に確認する必要があること。
イグザレルトの良いところは、サラサラ効果の有効時間が1日なので、検査当日のみ服用を止めれば良く、扱いやすいこと。短所は、薬価が高価なこと!
(ワーファリンは1日5mg1錠で約10円に対して、イグザレルトは1日15mg1錠で545円。3割負担では各3円、164円。つまりイグザレルトでは月当たり4920円かかるのです。潰瘍性大腸炎の医療費とは別にです・・・。)
 退院してから7年経ち、血栓はどうなったかといいますと・・・
まだしつこく血管にへばりついているようです(=_=;)。
結局、血流にも影響があるようで、酸素の巡りも悪く、ランニングのパフォーマンスにも影響あり(言い訳?)。
年に1回、エコー検査で経過をチェックしており、イグザレルトに変えたばかりのころは順調に溶けているようにみえたのですが、半分以下になってからがペースダウン。
こっちも長い付き合いになりそうです。お財布的にも厳しい・・・。
 



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