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【センバツ2024】低反発バット導入でビッグイニングはどうなったか
センバツは健大高崎の優勝で幕を閉じた。
開幕日が月曜、週末は雨で中止と例年以上に観戦が難しく、ほとんどチェックできなかった。GAORAには夜の再放送を切に希望。
今大会から導入された低反発バット。
テレビ観戦した数試合の印象で言うと、確かに飛距離は出ないように感じた。これまでなら抜けていたような打球も失速して野手の間を抜けないシーンも結構見た。
低反発バットの導入でいろいろと着目する点は多いのだが、個人的にはビッグイニングの発生に影響が出るかというのが大会前から気になっていた。
今大会と過去3年間の比較
そこで今大会と過去3年間のセンバツとでビッグイニングの数を比較してみた。
ビッグイニングの基準は5失点と設定。ビッグイニングの発生条件は様々なので失点だけでひとくくりにするのはいかがなものかという気もするが、まずは目安ということでざっくりと比較してみる。
今大会のビッグイニングは豊川-阿南光の1試合のみ。試合終盤に4番手投手が打ち込まれ計7失点だった。
過去3年を見てみると、2023年が5試合、2022年が6試合(7回)、2021年が2試合とばらつきはあるものの今大会よりは多くなっている。
大阪桐蔭をはじめとする強豪校がガンガン打った試合や実力差が顕著だった試合、大会終盤で投手陣に疲労があった試合などがビッグイニングとなっていた。
仮にビッグイニングの基準を4点まで下げたとすると、今大会は2試合(山梨学院-京都外大西、健大高崎-山梨学院)。
こちらも過去3年と比較。2023年5試合(6回)、2021年7試合(10回)、2021年は10試合(12回)とこちらも今大会より多くなっている。
これらにはタイブレークでのビッグイニングも含まれている。ちなみに今年のセンバツのタイブレークは4試合あったがビッグイニングは発生しなかった。
夏に向けて
ひとつの大会の結果でビッグイニング減少の原因を低反発バットの影響とするには早計かもしれない。引き続き、夏に向けて注視していく必要がある。
ビッグイニングの減少となれば、簡単に点差が開くことがなくなる。僅差の展開で推移すれば、継投のタイミングはより難しくなる。
また、逆に言えば、簡単に点差が詰まることもなくなる。一度ついた差はなかなか縮まらなくなる。これまで以上に序盤から手堅い攻めが増える可能性もある。
これらにより波乱が増えるのか、それとも実力がそのまま反映されやすくなるのか。
「ビッグイニング=試合の流れ」と思っているので、試合の流れが凪となれば実力校有利に働くのではなかろうか。
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