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共通テストに関するあれこれ(1)

明日から9月だなんて、そんなタチの悪いデマを流したのは誰ですか?

と言いたいのはみんな同じだ。しかし無情にも時は流れていく。明日は9月1日であるという運命には誰も抗えないというのか。

というわけで、9月からの受験生はどうあるべきかという話をいくつかの角度からしておきたい。毎年予備校でする話ではあるけど今年からはここのQRコードを配布するだけで済ませようという魂胆だ。

まずは共通テストへの心構えをテーマとする。長いので何度かに分けることをお許しいただきたい。なおトップの画像は大学入試センターの共通テストのサイト(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/index.html)から拝借した。

共通テストは厄介

昨年度から大学入学共通テストがスタートした。導入をめぐって大いに迷走した経緯があるが、最終的には落ち着くところに落ち着いたなあ感がある。数学について言えば、センター試験末期に少しずつ現れていた変化の予兆がいよいよ本格化したなという印象。そして、それによってこの試験は特に数学を苦手とする受験生にとってセンター試験よりさらに厄介になったと言える。

この試験の特徴を述べておこう。なおこれには私の私見も多分に入っていることを念押ししておく。試験の私見。うーっくっくっくっ。

時間制約が厳しい

数学IAの試験が60分から70分になったがボリュームも増加していて、相変わらず忙しいテストだ。数学IIBも含めて、総じて「考え込むと負け」である。途中を記述する必要がないマーク式という特徴をフルに活かし、論理的には多少アバウトであっても確信が持てるなら答えにしてしまうような機動力が必要だ。

センター試験時代からそうなのだが、私は「ゲームだと思え」と言っている。ここで言うゲームとはシューティングをイメージしてもらえれば大体合ってる。

しかし内容は難しい

センター試験のさらにその前、共通一次試験はそもそも「それまでの個別試験に見受けられた難問奇問を廃し、受験戦争を緩和する」という目的で導入されたものだ。よって高校で身につけるべき基礎学力さえチェックできればよかったはずなんだけど、徐々に試験の問題自体の難易度が上がっているのが実際のところで、ここ10年くらいは途中の誘導を一切取っぱらってしまえば「これ東大?」と思えるようなものも珍しくはない。そういうものを出題しないと差がつかないのだろう。そもそも差をつけることがこのテストの目的であってはイカンと思うんだけど、それはまた別の機会にしよう。

誘導形式である

誘導通りに考えられないと、結論まで辿りつかないことがある。「変な誘導」も珍しくなく、それで結論が得られなかった場合には教科書通りの正統的な方法をしっかり身につけた受験生が点数を失うということが起こる(過去に起こった)。これは共通テストへの移行によってかなりの改善が期待できると思う。

ざっくりとこんな感じ。今回はここまでにするが、次から私が口を酸っぱくして言いまくっていることを書いていくことにする。


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