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怒涛のiMac交代劇

せっかくなので、9年6ヶ月ぶりのiMac購入について残しておく事にした。

1.田舎のiMac事情

 iMac志郎を引退させると決意したら、次は下見だ。Appleファンなので当然WebでApple Storeの製品は腐るほど見ている。しかしやはり本物を見てみなければわからない。だが G3、G4を購入していた正規代理店(認証店?今はもうないシステムかも)は、Appleマスターともいうべき社長が急逝されてもうない。まあ、Apple製品の正規取扱店にいけば詳しい人がいるだろうと、一番近いPCデポへ。幹線道路沿いにあって存在は知っていたが、Apple製品をApple Store以外で買うのはファンとして外道と思っていたので興味もなく、今回初PCデポとなった。

 店内に入りまず目を引いたのがApple製品ブース。ストアコーディネーターとか、専門の人がいるんだろうな。ブランド力は売り場が大事だから。黒を基調とした空間に並ぶMac Bookシリーズ、そしてその奥に並ぶデスクトップタイプ。27インチディスプレイはやはり流石に大きい。iPadの中で見ていた時は実感が湧かなかったが、これを使うなら何m離れて使うのが適正なのだろうか?

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 27インチの隣には奥ゆかしげに21.5インチ。今回の大本命だ。ああ、やはりこの大きさとフォルムは安心する。

 そして24インチ。M1チップ搭載のかわい子ちゃん。本当に、薄くて華奢でPOP❗️ 先週から始まった某TVドラマでも少しだけ出ていたけど、確かに可愛い。ほぼ縁無しの24インチは21.5のインテルMacと外周りがほぼ同じ大きさで、見た目的にも違和感はない。ただやはり、POPすぎるな〜。可愛いけど、Macっぽくないな〜、とその周辺をうろうろ。

 店に入ってから思っていたことだけどこの店、店員がほとんど店に出ていない。レジの向こうにもいるし、Appleコーナーの横に設けられたラウンジにもいたりする。やはり専門店だから客層はゴリゴリのPCマニアが多く、相手をする必要がないと思っているのだろうか? 例えそうだとしても、誰かいてもいいだろう。だいたい、Apple製品を扱っている店には1人くらいはアツいAppleファンの店員がいるものだと思っているのだが。なんて、型落ちセール品を見たりMacBookをくるくるしてたりしたら、いた。見るからに80年代から筋金入りのMacファンです的な店員が。

 せっかく見つけたのだ。逃がすわけにはいかないと声をかけようとしたら彼、ちょうどそこに来たお客さんとこにスイ〜っと吸い寄せられた。横取りされてたまるかと近くに行ったら、どうやら常連さんらしい。

 え? 何? 新規の客は放っといて常連だと出てくるの? ただの影では出てこないけど、餌をくれる人の影では出てくるメダカみたいな? 

 売る気あんの❓

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 でも、常連さんということは早く話が終わる可能性があるので、仕方なしにその辺のMacをいじりなら待つことにした。

 しかし他の店員も出てこないな〜。

❗️某市PCデポの皆さん、お願いだから仕事してくださ〜い❗️

店に入ってかれこれ10分。iMacのマの字も話せていない。仕方なく隣のバックヤードで見かけた店員さんを呼びつけ、話を聞くことに。デスクトップのiMacの向こう側では、Mac大好き店員さんが常連さんを相手にMac miniの説明を嬉々として続けている。四六時中聞いているときっと鬱陶しくなってくるかもしれないが、色々聞きたい身としては勝手に喋ってくれるのは渡りに船なんだけどなぁ。

 だがしかし、呼びつけた店員のなんとテンションの低さよ。

 「Macを買い替えたいんですが」

 「そうなんですか」

 「21.5インチは2020年モデルしかないんですね」

 「そうなんですよ。今年は24インチで」「大きいですね」「でも、21.5の縁を入れたら同じくらいですよ」ポップでお肌(画面)つるつるの24インチは確かにそそられる。

 「うーん、迷うなぁ」「……」しばし2人してMacを前に立つ。

 お願いだからセールスポイントを言ってくれよ。あのMac大好き店員さんみたいに、24インチは可愛く見えるけどM1チップはすごく早くてパワフルですよ。とか、まだまだIntelも行けます! とか、Bookの方が使いやすいですよとかの提案を聞きたいのですが。

 「いまの9年使ってるので、替えたいんですよ。データとか、9年経つともうOSとして引き継げないですよね」⇦MacはOKな方法がいくつかある。

 「そうですね。もう無理ですね」

 お兄さんあんた、Appleはど素人やね。

 「じゃあまた考えますぅ〜」と手にしていたサプライ品を持って速攻でレジに行ったのはいうまでもない。Macを知らない人からMacは買えないのである。

 もうここでは絶対にApple製品は買わないだろうし、店にも入らないと思う。

 せめてあの Mac大好き店員さんが相手をしてくれたら、もれなく常連になったかもしれないのに。惜しいことをしたね。

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1.5. 田舎の板タブ事情

 どのみち期待をしていなかったので落胆よりもある種納得しながらの帰り道、PCデポには見当たらなかった(これも問題)板タブを見ようと大型家電店に入った。ここは2年くらい前にLeno坊にと安い板タブを見繕った店である。結局使っていないが、やっぱり MacでWakom製を使っていたので、今回もWacom製にしたい。

 店内に入りそれらが置いてある場所へ……。

 あれ? あれれ? 無い。板タブだけじゃなくグラフィックソフトもない。どこかに店員はと見渡してみれば、いるにはいたが全員が手が塞がっていた。その中でも一番早く手が空きそうな店員さんを見つけてストーキング。ところが相手のお客さんはプリンターをご所望のお年寄り。機種も決まり持ち帰り用に製品の箱を出しておきながら、その後が長かった。そしてやっぱり他の店員も長々とさっきから同じお客さんに引っかかっていた。

 デジャブな光景だけど、こんな感じ、田舎じゃ結構あったりする。PC関係は逆にお客さんの方が詳しい場合が多いのか、専門スタッフがいつも少ない。それで他のコーナーのスタッフに聞いても全くわからないという。少しはホームセンターを見習って欲しいところだ。

 そして例によって仕方なく近くを通りかかったおじさま店員を捕まえた。見た目からして板タブの存在なんて知らない感じだけど、大丈夫だろうか。

 「あの、板タブってありますか?」「ああ、板タブね。置いてありますよ」

 なんて僥倖❗️ 流石、伊達におじさまやってない。

 さっそく「こっちですよ〜」と案内してくれるおじさまの後をついて歩くことに。ん? ここはさっきからぐるぐる回っていたところだゾ。

 だんだんおじさまの息も切れてきた。早足で歩かせたせい? もしかして高血圧だった? それとも悪い方の予感?

 「あれ、ないぞ? 確かあったはずだけど」とインカムで在庫について問い合わせてくれた。不安だけど、この辺りはさすがベテランの風情。

 「あー、すみませんね。扱ってはいるのですが、取り寄せになってるそうです。在庫を見てみればあるかもしれませんが」

 おじさま、UPデートしてください。取り寄せというのは扱ってないのと同義語です。しかも在庫を調べるためにインカム使ったのに、在庫を調べてみるって、目視ですか。

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田舎の電気屋がこんなに不便になってしまったのはネットと物流の発達のせいなのか、それとも電気屋がこんなだからみんなネットと物流に頼るのか。

 最近お気に入りの雑貨屋が相次いで潰れてしまったけど、田舎の電気屋の将来も暗そうである。

2.Apple Store  W神対応の件

 そんなこんなで本体の実物も見たことだし、結局Apple Storeで購入することに。がその前に、まずはやっておかなければいけないこと。

 Apple IDの変更。

 光回線に切り替えるときにプロバイダーも変えたのだけれど、以前のApple IDはその前のプロバイダーのメールアドレスを使用していたのだ(現在は会社が無くなったので、問題なかった。)。それを現在使えるメールアドレスへとApple IDを変更するのだけど、ふんふんなるほど。ネットで方法や注意点が書いてあるので、それを参考に完了。と思ったら。。。

 iphonのAppleWalletにカードが出てこない❗️

 どうやら見落としがあったようで、ネットを検索してみるも自分と同じ事例がないことから、カスタマーセンターへの電話☎️を決意。電話って苦手だけど、ここは好き嫌いを言っている場合じゃない。もう一度あの登録の手順を繰り返すのは嫌だ。

 対応してくれたのは爽やかなお兄さんで、サクサクと作業を進めてくれて、あっという間に復元❗️会社でもそうだけど、こういったPC関係のトラブルを直してくれる人って、やっぱりすごい。加えて、リモート操作とか出来ちゃう社会ってすごい。CSIサイバーではIT関係の怖い闇が見えたけど、同時に受ける恩恵も何倍も多い。その恩恵を正しく使えるように注意しなきゃと思った。

 閑話休題。

 作業後、ついでにApple Storeでパソコンの購入を考えていることを告げると、すぐに担当部署に繋いでくれた。日曜日で少し混んでいるので担当者が出るまで時間がかかるかもしれないとのことだったけど、全く問題にならない位の少しの待ち時間で担当者が出てくれた。某クレカのお問い合わせ担当部署は平日でも十分以上待たされたから、早いくらい。

 そしてまたしても会話がサクサクと。購入予定の機種も決まっていて、ストレージとかの話なども問題なく進行して、下取りの件。データとTime Machineによるバックアップは全て外付けに入れてあるので問題なしと、これもクリア。最後に支払いを振り込みにしたいと相談したら、クレジットカードが嫌な理由ってあるんですかね? と返されてしまった。

 ただ単純に、一回で10万以上の買い物に使わない。と決めているだけなんですけどね。クレジットカードはお財布代わりに使っているから、決めた額以上出ると、お小遣いが一気になくなる感じがして嫌だっただけなのだが、不思議に思われたみたい。

 さてさて、電話終了後に見積書と下取りの手配と購入ページのリンクが貼り付けられたメールが飛んできた。

 1時間ほど悩んで、結局クレジットカードで購入。⇦悩んた意味がない。。。

 配達予定日は火曜日。楽しみ楽しみ。

⬇️電話の応対をしてくださったお二人の想像図。Apple Storeの担当は女性の方でした。最後に、とても話しやすかったです。と言われてしまった。こちらこそ、ネット環境の悪さの不自由さを共感してくれて、ありがとうございました❗️

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3.新旧交代

 ということで火曜日。帰宅するとiMacが届いていた。少し台形の、茶色いダンボール。G4から白いダンボールや箱が主流となってきたAppleでこれは珍しい。へ〜、Appleも環境に配慮してあの高そうな箱はやめたんだ。と思いながら開梱。中から出てきたのは、やっぱり白い箱だった。

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 ここで一気に開いてしまうと止まらなくなるので、この日は見るだけ。輸送中の振動による故障回避か、脚が浮いて収納されているのがさすが。この発泡スチロールの中にキーボードもコードもMagic Mouseも収納されている。発泡スチロールって環境にどうよ? とも思うけど、逆に隙間を利用して最小限のパッケージングにしているところがすごい。

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 そして日曜日。開梱開始。アクセサリ類はこの箱に。本体の後ろの溝に差し込む感じで収納。

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Magic Keyboard&Magic Mouse2

これまでMagic Trackpadを使っていたので、初Magic Mouse 2。設定で色々できるらしい。以前はどちらか選べた。Magic Trackpadも良かったのだけど、クリックに少し力が要ったかな。

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Magic Keyboardの下に小箱。

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箱の中には案内と、リンゴシール。今ではスマートな白いリンゴちゃんだけど、初期の七色のリンゴちゃんも好きだったな。求ム復刻。

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ケーブルもゴツいものからスマートさんへ。9年という月日を感じる。緑のアース線はクルクルとアイビーのように本線に巻きついております。

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お手入れ用の布。PCはお顔が命です。女子とおんなじやね。お顔はお肌が命です。

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 そしてこの薄さ❗️重量もかなり軽くなった(志郎君9.03kg 新、5.68kg)。3kgオーバーの重量差はやはり志郎君と比べてみても薄くなった顔面のせいかな。厚みが5分の1くらい違う。コテコテの濃い〜顔からスッキリと。

しかし24インチは背面フラットだから、さらにスッキリだろうな。

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厚みの変化はMagic Keyboardも。単3電池2本使いだったのが、USB充電で気持ち肌の色も、より「銀」に近い感じ。それにしてもアルミニウムはほんと軽い。

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 活字大好き人としてはこれまで、一応新しいPCを買うと使うことがなくてもガイドブックを購入していたけど、Mac利用歴も○○年なのでそろそろ卒業かなと今回は購入せず。いざ、立ち上げへ。

 ーーーあっという間だった。

 昼間にできなかったので夕方から始めたのだけど、ほんとに簡単だった。時代は変われど基本は変わらないっていうか。PhotoshopもIllustratorも入れて、順調だったけど、まさかのラスボスがWacomだった。

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こちらも合わせてチェンジ。古いWacomはシンプルイズベストでとても使い良かったんだけど、もう少し上を使うために最新式を(下段)。描画面積はほぼ変わらず。左のクルクルが最新式っぽい。古いのを使ってきて今までペンの芯を変えたことはなかったのだけど、今回は替え芯が入っていてびっくり。使うことがあるんだろうか。

 そんなこんなの怒涛の日々。起動確認とデータ引き継ぎに問題ないことを確認した後で、志郎君の初期化。意外と時間がかかって17時間て、噂には聞いていたけど、PC起動させたまま寝たのは初めてでドキドキしたよ。残念ながら下取り0円だったのでリサイクルの手配の後、彼は先週、佐川急便のトラックに乗って行ってしまいました。あー、ドナドナよ、ドナドナよ。

 現在ぽちぽちと使い始めているけれど、早速大型UPデートがきてた。けれどもUPデート後に不具合が色々出ているようで、ちょっと待ての状態。システムのアップデートに関する不具合というのは、きっとどれだけ高性能になっても無くならないんだな。と思う今日この頃であった。

 新しいiMacの名前委は、i五郎(アイゴロウ)。捻りもなんもないけれど、無事に迎え入れられたことに感謝❗️







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