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温泉を知る

温泉好きな人と聞くと嬉しい。

そこまではいいのだけれど…

温泉を語りだす人は好きではない。

勘違いのないように言うと

温泉に詳しい人の話は面白くて好きだ。

温泉を解っていないのに
少し得た知識で語りだす人が嫌い…



温泉ソムリエマスターとか温泉名人とか…

肩書きなんて言えば色々あるけれど

自慢するつもりはない。

知識がしっかり頭に入っている訳でもないし

まだまだ経験不足でもあるし。

そんな未熟もんだからか

風呂の話になると少し熱くなってしまう。

そんな私の溢れてしまった風呂の愚痴…



まずはじめに

温泉の知識なんて詳しくなくたっていい。

そう思っている。

勿論、知識がある方が楽しさは増すけど、

温泉が好き…それだけでいい。

1人でも多く温泉好きが増えるのは嬉しい。

ただ1つ

礼儀と敬意だけはもって欲しい。

それは最低限、願う。


温泉は奇跡、神聖なものであったり

家の風呂として、湯治場として

日常的に使われていたりもする。

私ら温泉好きは

そこにお邪魔させて頂いている。

その気持ちを忘れないで欲しい。


偽の風呂マニアのお話と共に

私の想いを…


・風呂場で語る客

とある風呂場での出来事

温泉とは…熱く語るお客さんがいた。

話しの内容は妥当な事を言っていた。

ただ、湯船の縁に腰掛けながら語っていて

ため息が出てしまった。。

それはもう…温泉を語る身として失格。

そこは枕…

湯船に浸かりながら頭を置く所だ。

お尻をベッタリ付けていた縁に

誰が頭を置きたいと思うか。。

場所もとってしまって正直邪魔だ。

入るか出るかハッキリして

他の人の事を考えて

お風呂を利用して欲しい。


・私は通!とばかりに

たまたま温泉の話になった時

聞いてもいないのに

あの温泉は行った方がいいと…

面白い情報もなく
温泉入った自慢をしてくる人。

あの温泉に入ったから私は通…

(そこ知ってるし…)

沢山の温泉を巡ったから私は通…

(あんたより10倍は巡ってるし…)

そんな温泉好きにはなって欲しくない。



・源泉かけ流し正義論

少し温泉のことを知ってくると

源泉かけ流しこそ…
そこに行き着いてしまう人がいる。

メディアや媒体に侵された
なんだかな悲しい主義だ。


そもそも温泉は

どんな過程を経て湧き出しているのか?

地下水などと混ざりあっていたりするのに

地上に出てから混ぜることはNGらしい。


それだけ濃い泉質なら

薄まっても成分は十分すぎるだろう。

これはよくあるパターン。


源泉かけ流しに拘ってしまうが故、

湯量に難がある場合だってある。


湯口からは源泉が流れているけど、

湯船は循環の場合だってある。

そこに気付いていない幸せな人もいる。

循環は決して悪い訳ではない

循環だからこそ、その風呂その土地に見合った
お風呂を提供できている事だってある。


湧き出す温泉が適温なら勿論良い。

それが熱すぎる場合、

時間をかけて自然に冷ます方法がある。

伝統的な素晴らしい湯冷まし方法。

けど時間と共に

成分の変化や劣化しやすい泉質もある。

その場合は薄めてでも早く湯船へ届ける事が

最善な湯の提供方法の場合もある。


その土地の湧水や川などが混ざりあって

丁度良く提供される風呂って乙だなと

私なんかは思ったりする。


言い出したら他にも色々きりがないけど…


源泉かけ流しを否定している訳ではない。

素晴らしい源泉かけ流しは沢山ある。

湯船の底から自噴していれば

まだ空気にも触れていない鮮度100%

尚更テンションは上がる。

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ただ、温泉のことをよく知らずに

薄める事を悪と思わないで欲しい。

源泉かけ流しでなくても

素晴らしいお風呂は沢山ある。


源泉かけ流しとは

個人の価値観…なんだろうな…


温泉は使い方。

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