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イベントレポート 第5回わぴあ未来講演会

和光市広沢複合施設「わぴあ」の広報担当をしております谷田貝(やたがい)と申します!12月も残りわずかとなりましたが、皆さまやり残したことはありませんか?

さて、タイトルにもありますように前回に引き続き、3か月に1回開催している未来講演会について深堀りをしていきたいと思います!

前回のこちらの記事(第3回、第4回未来講演会)はご覧いただけましたでしょうか!?もしまだ読んでいない方は、ぜひご覧ください!今回は、12月10日に開催されました第5回わぴあ未来講演会のイベントレポートになります!

本編に行く前に、わぴあで開催される未来講演会についてのおさらいです!

「未来講演会」とは

「わぴあ」にて3か月に1回開催される「未来講演会」とは、未来に向けて努力している人、リーダーシップを発揮している方をお招きして、新たな「モノ」「コト」「人」との出会いのきっかけを提供しています。

開催頻度:3か月に1回(12、3,6,9月)
開催場所:Wako Activity Room ONEMILE・オンライン
(Zoom併用のため、遠方の方でもご参加できます!)
参加費:無料

第5回わぴあ未来講演会 「新しいお薬ができるまで」

第5回わぴあ未来講演会(2022年12月10日開催)は、Wako Activity Room ONEMILE・オンラインにおいて、ファイザー株式会社の中央研究所を前身とする、東京証券取引所グロース市場上場のラクオリア創薬株式会社の代表取締役 武内 博文氏をお招きいたしました。

第5回わぴあ未来講演会 講師 武内 博文氏

第5回わぴあ未来講演会
日 時:2022年12月10日(土)11時00分~12時00分
場 所:Wako Activity Room ONEMILE・オンライン(Zoom)
テーマ:新しいお薬ができるまで
講 師:ラクオリア創薬株式会社 代表取締役 武内 博文氏

講演会では、「新しいお薬ができるまで」というテーマのもと質疑応答を含め、1時間弱、Wako Activity Room ONEMILEとオンライン(Zoom)併用での開催となりました。

第5回わぴあ未来講演会の様子①

COVID−19と過去の感染症

新型コロナウイルスのワクチンが素早くできた理由として、2000年初頭に拡大したSARSや2012年頃に感染拡大したMERSらがコロナウイルスの同グループであったこともあり、これらの感染症の研究の蓄積と技術の進化で変異を追うことができたと武内氏は言います。

また、ワクチンの種類は多数あり、ウイルスや細菌の弱毒化のための生ワクチン、不活性化のための不活化ワクチン、DNA・RNAの設計図を作成するためのDNAワクチン・mRNAなど多数のワクチンが存在します。また、皆さまもお馴染みの公的接種で使用されている新型コロナワクチンとして、武田薬品工業製、ファイザー製やモデルナ製など多数存在しています。こういったワクチン・治療薬の開発も進んではいますが、公衆衛生上、優先すべきはワクチンによる「予防」が重要であるそうです。

創薬の都市:和光市

原子番号113番の新元素「ニホニウム」(元素記号:Nh)を発見した理化学研究所は、1966年サイクロトロン再建計画、1967年に文京区駒込から移転などを経て、現在の和光市に至ります。持続可能なイノベーション創出を支えるための新たな科学の開拓・創生をする開拓研究本部、世界最高水準の研究基盤の開発・共用・高度化研究をする基盤センター、国家的・社会的要請に応える戦略的研究開発をする戦略センターなどの生命医科学研究センターを中心に様々な創薬研究が行われています。

第5回わぴあ未来講演会の様子②

創薬ベンチャーのビジネスの特徴

プロダクトを生み出す期間という観点では、ベンチャー企業はバイオ系(創薬)とテック系に分類されます。バイオ系(創薬)は一般的に、アイデア探索から始まり、プロトタイプ(最適化)、前臨床試験、臨床試験といった工程を経て、さらに、*薬機法や*GCP省令等の遵守をすることで約12年〜15年の年月を経て、販売(上市)・マネタイズされるという長い道のりとなっています。一方でテック系は、アイデア探索から最適化の工程が1日で済むこともあり、β版製品、次世代版とマネタイズするまで短いケースも見られます。

*薬機法
2014年11月25日薬事法が改正され、法律の一部が改正されるとともに、法律名も「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」へと改められました。一般に「医薬品医療機器等法」と略されたり、「薬機法」と呼ばれたりしています。

(薬事法広告研究所)

*GCP省令等
治験を行う製薬会社、病院、医師は「薬事法」というくすり全般に関する法律と、これに基づいて国が定めた「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(=GCP[Good Clinical Practiceの略])という規則を守らなければなりません。この規則は欧米諸国をはじめ国際的に認められています。

(厚生労働省)

医療用医薬品の市場規模

日本は、*国民皆保険制度のため、どこへいっても薬を処方してくれる、どこでもくすりがもらえるという意味では、世界と比較すると安心できる国です。一方で世界市場が拡大する中、日本は停滞・縮小しています。また、日本国内では約250のくすりが未承認であり、国内市場は海外から置き去りにされている状況だと、講師の武内氏は言います。

*国民皆保険制度
日本では、国民皆保険制度が導入されている。国民皆保険制度とは、全ての人が公的医療保険に加入し、全員が保険料を支払うことでお互いの負担を軽減する制度のことを指す。そのため持病があって通院回数が多い人でも、入院や手術により医療費が高くなってしまう人でも、定められた負担割合で医療を受けることができる。

日本の公的医療保険制度とは?
第5回わぴあ未来講演会の様子③

講演の中では、専門的なお話も多々ありましたが、身近なお話を取り上げてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。

「わぴあ」は、総合児童センター、おふろの王様と思っている方、実はこのような面白いお話が「わぴあ」では聞くことができるのです!!

ぜひ今後も未来講演会のようなイベントを通じて、新たな知見や知識に触れてみませんか?

そして「わぴあ」を通じて、新たな「人」と出会い、「モノ」「コト」に触れるような「きっかけ」を提供して参ります。また、多くの方々の交流拠点となれるようにこれからもご利用者さま・お客様への感謝の気持ちを忘れずに日々運営して参ります。

皆さま、最後までお読みいただきありがとうございます。これからも「わぴあ」をどうぞよろしくお願いいたします!!

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