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グレートスモーキーマウンテンにいってきた

2024年の6月にグレードスモーキーマウンテンに行ってきました。アメリカに来て半年以上経ち、妻を迎えにシカゴに寄った以外はまともな旅行?をしないで時が経っていたので、仕事も落ち着いてきたしそろそろ出かけるかぁと週末で行ってきた次第です。グレートスモーキーマウンテンはアメリカの国立公園のひとつですが、アメリカで最も人気のある国立公園ということで行ってみよう、となりました。

住んでいる所からグレートスモーキーマウンテンまでは車で4時間くらい。4時間車で移動となると関東圏に住む日本人的には長く感じられますが、職場の人達的には割と普通な距離、むしろ近いくらいの感覚なようです。
途中日本食を食べつつ、ホテルに向かいます。写真の通りどっさり感が楽しかったです。アメリカのローカライズされた日本食はだいたい甘めの照り焼き味(か寿司)で全体的に茶色です。味はびっくりするくらいどこも同じ味なので過度な期待は禁物ですが、どこにでもハンバーガーと比べると食べられるだけありがたい。甘さが強いため後半苦しくなります。

みっしり入ったお米と人参のグラッセ

Pigeon Forge

グレートスモーキーマウンテンの麓にPigion Forgeという町があるらしく、適当にその町にホテルを取ってそこを拠点にするか~位の気持ちでホテルを予約。国立公園の麓だし、きっと上高地とか軽井沢みたいな山の麓の避暑地っぽい町で、お土産屋さんとかもあるだろう、くらいの気持ちでした。
いざ町につくと入り口にはWalmart。まあまあなるほどWalmartはどこにでもあるよな、と車を走らせると、ホワイトハウスみたいな白い建物がひっくり返っていたり、タイタニック、キングコングがホテルの上で吠えてるような建物、ピッカピカの電飾で道路の左右が照らされた町が出てきました。「ラスベガス・・??」と見紛う町。避暑地とかけ離れた町でした。しかもアトラクションが町の至る所に点在し、避暑地ではなくレジャーの町なのか、と実感。きっと家族連れの方にはおすすめです。写真は運転中だったりで撮れてないですが、楽しい町だったのでぜひアメリカ東部に住んでいる方やマイナー観光地を探している方は候補地としていかがでしょうか。

Alum Cave Trail

土曜日に登山をしました。グレートスモーキーマウンテン(だけでなくアメリカの国立公園は)はめちゃくちゃデカいため、登山ルートがたくさんあります。日本だと〇〇山に登るルートは割と決まっている印象がありますが、初級から上級向けとあらゆるルートがあるため、どのルートを歩くか悩みました。買った地図を見つつ、適度に緩急がありそうなルートなどを鑑みてAlum Cave Trailという道を選択。Wikipediaにも紹介されていました。
片道10km、標高差900mのルートです。
https://www.alltrails.com/trail/us/tennessee/alum-cave-trail-to-mount-leconte

困ったのは駐車場です。Googleマップでも駐車場が全然ないとコメントがありましたが、ビジターセンターでは人気の道だけど日の出を見た人が帰ってきてる頃(9時頃)だから空いてるかもね!と言われたため、とりあえず行ってみました。登山口の目の前の駐車場(30台くらい)は満車だったため、徒歩で15分ほど離れた別の駐車場にギリギリ止めなんとかなりました。
登山の結果としては30代特にトレーニングしてない男女で、以下の通り。
Alum Cave Trail:片道10km、標高差900m
登り(登山口→Cliff Top)3:15
下り(Cliff Top→登山口)2:45

登山はAllTrailsというアプリを入れました。日本のYAMAP的な感じです。
https://www.alltrails.com/

Alum Cave

道中、アメリカの携行食を食べてみました。味は強烈な甘さのねちょねちょペースト。甘いものが欲しくなる気持ちが一瞬で吹き飛ぶ甘さでした。ぜひ試してみてください。

スゴイアマイペースト

山頂にはベンチがあったためそこでお昼ご飯。宿泊ロッジもありました。https://lecontelodge.com/
お湯を沸かしている人は皆無で、アメリカ人たちはスナックなどを食べていました。アメリカでも日清のカップヌードルは売っておりますが、アメリカ仕様でうま味成分抑え目なため、ちょっと物足りない感じがしましたが山の上で食べるカップ麺は格別。箸を忘れたため木の枝を拾って箸にしました笑。この日はカレー味は食べていませんが、カレー味は日本のカップヌードルと遜色ない味でしたので、Jet boil(お湯が速攻で沸く携帯ケトル)と共にAmazonでぜひお買い上げいただき、アメリカ登山の友としてください。上のリンクから買えます。

山の上で食べるカップ麵はうまい

アメリカの登山をして感じたこと

アメリカの山を登ったのはこのトレッキングルートだけですが、日本との違いを感じることができました。アメリカの登山道は傾斜が日本よりもなだらかです(個人的な感覚)。日本の登山の方が傾斜がきつく、ガシガシ登る道が多い気がします。推論するに、地理的に単純に日本の山の方が傾斜がきついか、アメリカの登山道は誰にでも登山が楽しめるような親切設計となっている、かと思います。実際、登山している人の服装はラフな格好、サンダルや普通のスニーカーで登山する人が多くいました。もちろんしっかりとした登山ウェアやシューズを履いている人もいましたが。
そりゃあ富士山をサンダルで登ろうとするよな、と思いました。登山はきついものではなく、カジュアルに登れるような文化圏から来た人からすれば日本の山だってサンダルで気軽に登れると思ってしまうでしょう。富士山にも登ったことはありますが、さすがにサンダルはきついですよね。
この登山文化の違いを理解した上で服装や靴を整えたほうがいい、と伝えた方が、一方的に「富士山登山は危険なのでサンダルでは登らないで!」と伝えるよりも相手に伝わる気がしました。というか登山口にゲート設けてお金取った方がいいと思いますけどね・・・。

DINER

夕食にはDINERに行きました。ベタベタのアメリカンな感じで楽しかったです。食べ物に期待というより空気感が楽しい感じで、レトロなアメリカを楽しめました。テーブルでマジックを披露してくれたりしました。

ザ・アメリカンなダイナー
めっちゃ広い
グレビーソースの価値がまだ理解できていない
(美味しいけど)
登山で消費したカロリーはチャラです

アメリカの観光地と日本の観光地の違い

Pigeon Forgeからさらにグレートスモーキーマウンテンに近いGatlinburgという町にも行きました。Pigeon Forgeのほうが町として圧倒的に大きいですがGatlinburgは登山の玄関口的なポジションで、Pigeon Forgeと比べ比較的、上高地、軽井沢っぽさがありました。(Pigeon Forgeは登山ではなく家族でアトラクションなどのレジャーを楽しむ町)
Pigeon ForgeもGatlinburgもアメリカの超メジャー観光地、ニューヨーク、ラスベガス、サンフランシスコ、ロサンゼルス・・などと比べればマイナーな観光地、きっと日本でいう那須や御殿場みたいな、ローカル人じゃないと知らないような規模感の観光地です。だからこそ日本の観光地との違いを比較しやすいな、と思い、何が似ていて何が違うかを観察してみました。

・似ている点
①ロープウェイやリフトなどで山の高い箇所に気軽に行ける。この辺は割と似ており、Gatlinburgにもロープウェイとリフトがありました。高いところから眺めを楽しむというのは観光としては共通しているのでしょう。
②お土産屋がたくさんある。いろいろなお土産屋さんに入ってみましたが、だいたい売っているものが一緒でこんなにたくさんお土産屋あって、ちゃんと儲かるのか?という気持ちになるのは日本と同じでした。

・異なる点
①体験型の施設がたくさんある。
これは大きな違いだなと思います。よく聞く「外国人の方は体験型の施設を好む」というのが実感できました。Pigeon Forgeだけならまだ「アトラクションが多い町」として認知できましたが、Gatlinburgでさえも地震体験アトラクションや、下の写真のアトラクション施設が多くありました。Pigeon ForgeもGatlinburgにも、「ディズニーランドの(ピーターパンとか白雪姫とかピノキオみたいな)アトラクションっぽい空間の中でパターゴルフをする」アトラクション施設がちらほらあります。これは日本にはないし、地域特性とか関係ない笑

海賊と磔にされたおばあちゃん(パターゴルフの入り口)

どれかアトラクション楽しもうということで以下のRIDEに乗ってみました。入り口からあふれ出るパチモン感が何とも言えず良いですね。20$で、最後に落ちないタイプのユニバーサルスタジオのジュラシックパークライド、でした。

いろんなアトラクションの一つ。NEW OPEN!!

②食べ物の価値が低い。これは以前にも書きましたがこれはアメリカあるあるで、どこ行っても食べ物はだいたい同じです。ホテルはスクランブルエッグかオムレツ、(朝マックと同じ味の)ハンバーグ、ワッフル、パン、シリアル、果物とヨーグルト。レストランもハンバーガーかステーキかピザ。食べ物に地域性を出してくれ・・頼むから・・。
土日の旅行でしたが、日曜日の午後には野菜が食べたくなり、たまたま見つけたレストランでサラダバーのありがたみを実感しました。アメリカの食べ物に疲れた人はサラダバーを目指すと少しは救われるかもしれません。

ホテルの朝食。どこいってもこれしかない

食べ物の重要度が低いため、お土産屋には食べ物のお土産は売っていません。日本だってどこ行ってもそばとおまんじゅうと漬物だろ!っていう意見もありますが、食べ物の重要度が高くなければお土産屋で食べ物を売らないんだな、というのは実感できました。(もちろんお菓子屋さんなどはあります)。代わりにアメリカのお土産屋はやたらTシャツが売っています。

もはや地域性のないTシャツ。お土産Tシャツもちゃんとあります。

ほぼ初めてのアメリカ国内旅行でした。想像以上に知らない世界が広がっておりとても楽しかったです。アメリカの国立公園は西に結構あるため行きにくいですが、西側の有名な国立公園も行ってみたいですね。