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縦型ケトルが欲しくなった

またぞろコッヘルの類が気になり出している。どうもその種のモノに弱いのだ。

きょうもそうだが、かみさんが実家に行って一人でいるときなど、作るメシはだいたいにおいてキャンプ用のクッカー、つまりはコッヘルやメスキットの類でやっているのだ。

食べ終わったあとの片付けも、なぜか、金属の食器だとあまり面倒ではなく、気楽にできるのだ。

要するにこれはキャンプ依存症の一症例なのであって、これは治りそうもない。機能的にはほとんど同じであるのに、小鍋とシエラカップでは断然後者のほうがモチベーションが高まるのだ。

というわけで、先日仲間とのポタリングでコーヒーブレイクをしたこともあり、またしてもコッヘルの類が気になるようになってしまったのだ。

いままで自転車でコッヘルを持ち歩くときは、スノーピークのソロセット「焚」を主に使っていた。昔の品番なので、いまはマイナーチェンジしたみたいだけどね。

このソロセットの優れている点は、600ccほどのアルミコッヘルにアルミカップが付き、なおかつその中に110サイズのガスカートリッジと小型のストーブが収納できるということであった。

パッキング的には相当な優等生であって、よくできている。コッヘルに注ぎ口がない、カップの口径が大きいのでドリッパー一体型のコーヒーパッケージが使いにくい、というような欠点もないではないが、できるだけ荷物をコンパクトにしたい自転車デイキャンプにはまことに都合が良い。

スノーピークのソロセット「焚」。優等生だが、馬鹿馬鹿しさがない。

が、そこが優等生的過ぎて、いまひとつ面白くないのだ。自分で工夫する部分がない。それにスノーピークという、ややスノッブな雰囲気のあるメーカーの術中にまんまとはまっている感じがして、少々腹立たしい。

そういうわけで、もう少しかさばってもいいから、自転車デイキャンプ用のコッヘルセットを新たに物色したくなってきたのだ。

実際には自転車デイキャンプでは凝った料理を作るようなことは自分の場合しないから、基本的にはお湯が沸かせて、コーヒーが淹れられればそれで良い。

自転車デイキャンプでの定番メニューは、アルファ米のドライカレーとカップラーメンである。最近ではアルファ米ドライカレーの代わりにカレーメシを使うことも考えられるが、パッケージがややかさばるのが難なので、まだ試してはいない。

いずれにせよ、メインは湯沸かしとコーヒー淹れなので、機能的にはケトルを使えばいいのである。

しかし、通常タイプの横型ケトルはかさばり過ぎるのだ。おまけにスタッキングがほとんどできない。GSIのケトルは蓋が大きいので、中に多少のモノを入れることができそうだが、価格が6000円以上もするので自分には高価に過ぎる。

うちで使っているケトルは鹿番長(キャプテンスタッグ)のリーズナブルなタイプで、1.3ℓの大きいほうのやつであるが、さっき試しに蓋を取って中に入れられるものがあるかどうか試そうとしたら、口径が小さいため、110サイズのガスカートリッジでさえ入らなかった。

そこで、である。同じ鹿番長の製品で、ケトルとしても使用できないことはない、リフィル用のラーメンクッカー(M5512)がいいのではないかと思い当たった。この満水容量は570ccである。アルミではなくステンレスだが、日本製でもあるし、これはいいかな、と最初は思った。

しかし、似たような形状のモノを自分は持っている。高校生のときに買った、東京トップというメーカーのメタクッカーである。折り畳みできるハンドルが付き、注ぎ口もあるので、いちおうコーヒーも淹れられそうだ。

問題は専用のメタクッカー用のために設計されているので、底がフラットではなく、段付きになっていることだが、それはまあ何とかなりそうだということで、早速試してみた。

40数年前に買った東京トップのメタクッカー。いいかなあと思ったのだが、コーヒーを淹れるのにはやや不便であった。

段付きの底部はゴトクの上に乗せるときにやや気を使うが、ダメ出しをしなければならないほどではなかった。だがだがしかし、注ぎ口がアバウトな形状であるためか、いまひとつコーヒーを淹れるときには使いにくく、美味しく入らなかった。

あとで容量を計ってみたら、約600ccであって、鹿番長のM5512よりも大きい。これより小さいのじゃダメだということになって、M5512は却下。飛びついてポチらなくて良かった。

それじゃどういうのがいいかと考え直している最中なのだが、どうも縦型のケトルで1ℓくらい入るのがいいのじゃないかと思案している。使いやすさの点では横型のケトルに軍配が上がるが、かさばり過ぎるし、スタッキングが上手くいかない。縦型で容量1ℓプラスアルファくらいのケトルなら、110サイズのガスカートリッジと小型ストーブとハンドルを折り畳んだ200ccぐらいのマグが一緒に入るかもしれない。

そんな具合に考え込むのがまた愉しいのである。




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