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本栖湖と私とフライフィッシング

本栖湖に初めて釣に行ったのは1977年の1月、高校1年のときだった。当時モンスターみたいなブラウントラウトがいると話題になっていたのだった。このときはフライフィッシングではなくて、ルアーだったが、釣果はなかった。

それから長い間、本栖湖は憧れの水面であったが、ようやくフライフィッシングで1尾キャッチしたのは、2000年頃ではなかったかと思う。最初マラブーか何かのストリーマーを引いてレインボーの釣果を上げ、翌日また来て今度はエルクヘアカディスのドライで釣ったのだった。

その頃が一番釣れていたような気がする。河口湖なんかでも大きなレインボーをさかんに放流していたしね。

近年はとんと釣果がない。去年だったか、一昨年だったか、いつも入る入江でボイルがあったので、こりゃいいと思ってマドラーミノーを打ち込んだら一発でヒット。キャンプ中だったので、これで今日の夕食はニジマスのムニエルが食えるかと思って喜んでいたら、あれ? レインボーじゃなくてウグイだったという顛末。サイズは35cmぐらいあったのだけど、メジャーも当てずにリリースしてしまった。

フライフィッシングもこの20年くらいでずいぶんと様変わりした。遠投を必要とする湖ではダブルハンドが主流になって、スペイだかスカジットだか門外漢にはさっぱりわからないキャスティング方法が普及した。昔のまんまシングルハンドで投げている私などは、もはや化石みたいなものなのかもしれない。

どちらかというとラージマウスバスをフライで釣ることに血道を上げていた私には、シングルハンドで充分だったということもある。そのバスも、近年ではあちこちで数を減らした。

2016年に精進湖で43cmくらいのバスを釣って以来、バスに関してもさしたる釣果はない。近年の私は、管理釣場への釣行を除けば、フライフィッシングの気分を愉しんでいるという程度のものなのだ。やれやれ、情けなや。

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