![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39473067/rectangle_large_type_2_e12ecc05d304d5bf7d21d326a29d5009.jpg?width=1200)
SUNTOUR Cyclone black
サンツアー・サイクロンにはファンが多いのです。
繊細さと合理的、先進的な設計思想が一体化しているからでありましょう。
この変速機を使いたいがために、1台自転車を誕生させてしまったというケースも、実際のところありそうです。
そういう場合、変速機には別の意味が生じることになる。
自転車の各部や部品には、人体などに譬えられるものが多い。
例えば、フレームそのものは骨格であるし、ブレーキレバーやシフトレバーは指のようであり、ハンドルは腕みたいなものでしょう。
ライトは眼だし、クランクは脚、チェーンホイールはそこからエネルギーを生み出すという意味において心臓のようなものかもしれませんね。
じゃあ、リア変速機は何か?
そこから自転車が生まれてしまうということを考えると、これは本来の機能と別に、生殖器の役割を持っているのかもしれない。
だとすると、変速機のなまめかしさにも一種の理由があるように思えてきます。
もちろん設計者はそんなこと考えてはいないでしょう。
それでも、出来上がった部品、自転車に装着された部品にはそういう色気が自ずと添付される。
そこが自転車の不思議なところでもあります。
どこかにいつも、人間の影を引きずっているのです。
ご支援ありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。