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アルミのスキレットを買った

食べ物関係の記事が続くが、アルミのスキレットを買ったのだ。価格は1300円ぐらいであった。

スキレットというと、ふつうは鋳鉄製なんだけど、これがかなり重い。手に持つと小型のものでもズシリと来る。

主に使おうとするプリムスP-136Sバーナーは、ゴトクが大きめだが、構造的には割と華奢であるため、どうも鋳鉄製のスキレットを乗せる気になれないのであった。

そこでいろいろと物色したところ、比較的手頃な値段で、持った印象では鋳鉄製の半分くらいの重量に感じられるアルミ製のものが見つかったので、これを選んだ。

スキレットに詳しい友人に訊いてみたところ、バーナーの中火弱火で使うにはアルミ製のほうが調子がいいということであった。鋳鉄製はシーズニングも必要だし、手入れも何かと面倒くさい。焚火のような火力調整の困難な熱源には都合がいいらしいのだが。

買い求めてきたアルミ製スキレットの説明書を読むと、やはり特段のシーズニングは不要であるらしく、中性洗剤で洗ってから使ってくださいという風に記されていた。

なんといっても軽いのは良いことである。うちの使い方では、スキレットは2名分の料理を作ることのできる大きさが必要であるから、径がそれなりにあるものでないと困る。勢い鋳鉄ではかなりの重量になる。購入したアルミ製スキレットは径19cmで、底面の径は16cmくらいだ。

プリムスのP-136Sバーナーのゴトク径は15cmくらいだから、充分に乗せられる大きさだ。これなら問題なく調理ができるだろうってことで、早速昨日6月15日の午後、ファイアーピクニックに出掛けてきたのである。

まず出掛ける前にスキレットを中性洗剤で3回ほど洗浄した。フッ素加工済みなので、なんとなく神経を使うが、まあ別にスポンジで洗ったくらいでは大丈夫であろう。友人によれば、フッ素コーティングは強火に弱いそうなので、バーナーの火力には注意せねばならない。

某公園に着いたところで早速店開き。車から荷物を持って100mほど歩いたところに作り付けのテーブルがある。アルミ製だと重くないので、こういう移動時も楽だ。

まずはダイソーの3号炊きのメスティンでメシを炊く。無洗米1.5合を330㏄の水に浸しておいたものを、メスティンに入れ、バーナーを弱火で点火。

15分ほど経過したところでもうほとんど水分がなくなっていたので、火を消して蒸らし。炊きあがったメシの上にミックスビーンズを広げ、また蓋をする。

いよいよアルミ製スキレットの登場だ。とは言っても、作るのは料理とも言えないくらい簡単な「マルシンハンバーグ・ブラックペッパー」だ。以前にも薄いステンレス製のメスキットフライパンで焼いたことがあるので、その差を見たかったということもある。

プリムスP-136Sバーナーの上に乗っけたアルミ製スキレットはなかなかに安定している。弱火でスキレットを温めて、そこにマルシンハンバーグ・ブラックペッパーを乗せた。三つセットで売っているので、まとめて乗せてしまった。

P-136Sバーナーは、炎が真上に吹き上がる直噴タイプである。ゆえに、器具の中央部分にのみ火力が集中する。ステンレス製のメスキットフライパンのときは、弱火にしても強く加熱されている中央部分だけですぐにマルシンハンバーグが焦げてしまうような調子だった。煙が出るような具合だったのである。

それに比べると、アルミ製スキレットは熱の回りが非常にいい。確かにスキレットの中央部分のほうが熱が集中しているが、すぐに焦げるようなことはない。3mmほどの厚さがあるせいだろう。ムラなく焼くためには、ときどきハンバーグの向きを変える必要はあるが、それもそれほどの手間にはならない。

というわけで、マルシンハンバーグ・ブラックペッパーは画像のようにうまい具合に焼くことができたのであった。蒸らしの終わったミックスビーンズ入りのメシは、食器として使うダイソーの1合メスティンによそって、パック入りのごぼうサラダを添えた。

懐かしのマルシンハンバーグはもちろん旨かったが、スキレットからつつくのもなかなか乙なのであった。ただし、アルミ製スキレットは鋳鉄製スキレットほど保温性が良くないため、全部を食べ終わるまでには少し冷めていた。

まあ、料理したものを保温しておくためというより、直噴型のバーナーでもムラなく焼くことができるのを主眼に購入した器具だから、そこは気にならないのであった。次回は、ランチョンミートを焼いてみようと思う。

径19cm(底面の径は約16cm)のアルミ製スキレットは、ソロ用ではなくデュオ用だろう。
ゴトクの径も15cmぐらいはあったほうがいいように思える。その代わり、マルシンハンバーグは三つ一度に焼くことができるのであった。


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