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USA製のトップサイダー

これを買ったのは1981年頃なのである。素足で履くつもりで当時の一つ下のサイズ、24.5cmで買ったのであるが、やはりサイズがきつすぎて結局履けなかったので、そのまま保管することになってしまった。

身内にはこのサイズで合う人がいなかったのだ。結果的に今現在まで残る1980年代前半のMade in USAのトップサイダーということになってしまった。さすがにゴム部分などは色褪せているというか、色焼けしているけどね。

このタイプのスニーカーは何足履きつぶしたのか記憶にない。ソールが割と滑りにくかったので、ドライブに使うのも都合が良かった。しかし今のスニーカーからするとずいぶんとシンプルなシルエットだね。

範疇的にはデッキシューズという括りで、当時はヨットマン御用達のイメージがあり、そういうブランド戦略が成されていたように思う。似たようなシルエットの安物品が大量に流通するようになったこともあって、今では昭和的なクラシックアイテムになってしまったようだ。

もしこのトップサイダーがちゃんとサイズが合っていたとしたら、とっくの昔に履きつぶして捨てられていただろう。私も今ではこのタイプのスニーカーを買うことはない。好みも変わったからね。

物事は変化する。物体はあまり変化しない。ときどきそのギャップに驚かされる。このスニーカーを買った頃の自分は、今ではバカの骨頂ぐらいにしか思えない。若さなんて、そんなものなのである。ノスタルジアという言葉の背後にはしばしば冷や汗が流れるのだ。

取りに来る人がいればあげたっていいくらいなのだが、そういう物好きもおるまいて。

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