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昭島と国立に行って来た

所用あって週末の日曜、2月25日に東京・多摩の昭島と立川と国立(くにたち)に行って来た。

前日の土曜に神奈川の秦野まで移動し、日曜の朝に秦野から出発した。

氷雨が降っていた。雪が心配されたが、幸い降らなかった。フロントガラスに当たる雨粒の何粒かに一つは、みぞれ状になっていたけれど。

東名から圏央道に入って北上し、八王子JCTで中央道に入り、八王子ICで降りた。昭島と立川で用事が終わった頃には16時頃になっていた。

江戸街道を東進し、南武線の踏切を渡ると、国立の市街地にはほど近い。郵政大学校の敷地の東側の道に左折し、富士見通りに入る。

しばらく右側に注意して進むと、元祖の「スタ丼」の店が現れた。寄っていきたいのはやまやまだったが、すでに食事を済ませたばかりで、かみさんと義母もいるのでそういうわけにもいかない。

目の前を通り過ぎてから、今度は富士見通りから右折し、一橋大学のキャンパスの西側を南下する一方通行の道に入る。

この道は学生時代に大学(一橋大学ではない)に通ったりするために幾度となく通った道だが、片側が一橋大学のキャンパスということもあって、ほとんど雰囲気が変わっていなかった。国立学園小学校も昔のままにそこにあった。

記憶がやや曖昧になりかけていたが、車で探し回るうち、学生時代に住んでいたアパートの前に至り、しばし感慨に耽る。アパートは更新されていたものの、道の感じは以前のままである。

それから今度はまた一方通行の道を巡って、再び富士見通りに入り、国立駅の方向を目指す。以前にあった『カフェ ガラス玉遊戯』の入っている「ノア国立ビル」を探す。

ここでいったいどれくらいの時を過ごしたことだろうか。ここには友人が、仲間が、先輩格の大人たちがいた。飽くことなくここに通って、文学や映画や音楽の話をした。

あれからもう40年も経った。富士見通り沿いの店舗の大半は更新されており、なかなか見つからないが、しばらく進んだところで見つかった。

ここも通り過ぎる。名残惜しい。現在はビルの2Fには別の店舗が入っているようだった。

駅前のロータリーに入る。保存されている旧国立駅舎に明るく照明が灯っている。ロータリーをぐるりと回って、今度は大学通りを南進し始める。この風景はほとんど変わっていない。大学キャンパスというものはあまり変化しないものなのだ。

やがて一橋大学のキャンパスの南端を通過し、センスの良い分譲住宅が立ち並んでいるところに至る。この風景も学生のときから変わっていない。かみさんが分譲住宅に興味津々だった。

南武線谷保駅の手前で右折し、次に左折して甲州街道に出る道筋に入る。正面は谷保天満宮だ。

甲州街道からは中央道の国立府中ICに入り、思い出の街の道を辿るぷちトリップは終わり。自分の車はETC仕様じゃないので、ICに入るとき均一区間の料金を払うことに驚いてちょっとあせった。このICに入るのも35年ぶりくらいなのだ。

石川PAのドトールで珈琲とアップルパイを買い、ひと息つく。かみさんと義母と私の3人の小さな車の旅だ。

あとは再び八王子JCTから圏央道に入って南下し、海老名JCTで東名に流入し、秦野中井ICで降りてその日のトリップは終わった。

冷たい雨の降る一日だったが、思い出深い道を辿ることができた。


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