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0020-(第四部)

第29話 徳治から統治へ
 縄文の安隠の中において人口が増大し、気候が変動し、火山や地震が起き、疫病が流行し、渡来人が増大して不安、恐怖、畏怖、恐懼などが深刻になってくると、組織的な対応を迫られて「大和朝廷」が生まれました。縄文の延長ですから、強権政治や恐怖政治ではなく、後に飛鳥浄御原令(689年)によって「天皇」と言われるようになる大王(おおきみ)を立てて「権威」を託し、そのもとで「豪族」たちが挙がって「権力」を行使して施政に当たりました。

第30話 世界に唯一の価値ある帝位
 日本国の皇統は、記紀によって「神話」と繋がっていて真偽は証すべくもありません。建て前の上では、歴代天皇は、2千7百年にわたって神武天皇の「Y染色体」を継承している「万世一系」の日本国の権威でした。一度も世襲の家系が入れ替わっていません。歴史上、一貫して国民に「認知」され「敬愛」されてきています。天皇は神ではなく私どもと同じ人ですが、人々の心深くに「神格化」されていて、その「権威」は揺るぎません。
 古来、天皇は、日本列島域にのみ君臨してきましたので、本質的にはKingですが、今や、世界に類例がないため「歴史的な王の中の王」であるとして世界中に認識され、Enperorと呼称されています。一人だけです。


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