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「WA♭TE♭R」に寄せるノート

12日から始まる『water "composition"』に出す展示作品についての簡単なテキストをまとめたものです。

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『WA♭TE♭R』に寄せるノート

 WATERというスペルにインスピレーションを得ている。AとEの文字をそれぞれ音に見立て、音階に当てはまらない他の文字はワキマルの選んだ音で構成されている。本来、A=ラ、E=ミだが、会場のサウンドと溶け合うように、A♭とE♭を採用している。
 5つのキャンバスはそれぞれ、左から『W』『A♭』『T』『E♭』『R』に対応している。 
 かつては音楽を人々に届けるには演奏家の協力か、作曲家本人が演奏するのが常であった。
 現在はクリエーターが直接音楽をプログラミングし作品を作ることができる。これは一人で作品に向き合うことが可能という意味で、画家がキャンバスに絵を描くのと同じだと思った。若い頃は、誰に聴かせるわけでもなく、毎日このやり方で音楽を作っていた。そう意味では自画像的な作品と言えなくもない。
 また、視覚的なものが受け入られている世の中で、あえて音で描くという意味合いも込められている。

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この作品の音とは違いますが、会場で流す音のダイジェスト版を再アップさせていただきます。


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