自分語りでは独りよがり

 noteのおかげで、多くの人の文章に触れる機会を得た。その中から、どのような文章を面白いと感じ、自分もどのようなものを書けば楽しんでもらえるかを考えるようになった。

 まず、面白くないものとして、妙に教訓めいたものや、誰かの受け売りのみに終始しているようなものは読んで損したような気分になる。「まあ、そんなこともあるだろうよ。」で終わるからだ。例えば、損して得取れとか、肉を切らせて骨を断つとか、そのたぐいのことは誰が言ってもそうですねとしか反応のしようがない。そんなことは、自分で納得して自分の胸にしまっておけば良いのである。
 それより、自分の体験が生々しく描かれているようなものの方が読んでいて楽しい。例えば、コケて痛かったとか、シシャモを焼くときに換気扇を回し忘れたので家がシシャモ臭くなったとか、そういうその人だけのエピソードにこそ興味を抱く。

 次に、せっかく読んでもらうからには、何かお土産を持って帰ってもらえるような文章が良い。読んだ本の感想とか、美味しいお店の紹介とか、買ってよかったものとかがそれに当てはまる。
 だが、ここでも一つ気づいたのが、読者が追体験しづらいような話題は受けが悪い。例えば、本の感想なら割合容易にその本を手に入れて読むことができるので有意義だが、美味しいお店はなかなかそこまで行きづらいのでそっぽを向かれやすい。なら書くなよと言われそうだが、持ちネタが少ない場合には勘弁してもらう。

 以上が、noteを楽しく読んでもらうための私なりの雑記だ。
 今日も良い一日をお過ごしください。

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