素晴らしい香りの紅茶「マルコポーロ」

 私は紅茶をもっぱらティーバッグで淹れるので、実家のダイニングいっぱいに広がった香しい紅茶の香りに鼻孔をくすぐられると、茶葉から直接淹れる威力に心動かされる。
 有識者のアドバイスによれば、一人一杯当たり3グラムの茶葉が必要とのことだから、100グラムの缶から33杯取れることになる。1杯100円というのはティーバッグに換算すれば贅沢だが、喫茶店に出かけて頂くコストを考えれば手間をかけるだけの価値はありそうだ。

 ただし、また例によって凝り性の悪い癖が出ると、美味しく淹れるための茶器だの、抽出する時間を演出するための砂時計だの取り揃えたくなってきて、肝心の紅茶が入る前にくたびれる結果になる。
 だが、さすがに目で確かめられない砂時計は無意味だから、ひっくり返すとサラサラと耳に心地よい視覚障害者御用達紅茶専用聞こえる砂時計でも調達して、紅茶の醍醐味を楽しんでみたい希望はある。

 いずれにせよ、今日の午後のティータイムは、この美味しい一杯が供された。
 ごちそうさまでした。


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