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映画鑑賞の作法

好きな映画は?と聞かれたら「フランス映画」と「ミニシアター系お洒落映画」です。と答えたいところだが、正直に言えばB級アクション映画が好きだ。


アクション映画の良いところの一つとして「悪役」が悪役に徹しているところだ。サスペンス映画の様な、過去につらい経験をした知的で病的なキャラはここでは必要ない。長い髪と革ジャンと不精ヒゲ、これだけで全てを物語る。


たとえ次の展開でアッサリ殺されようと、感情移入する前に殺されてしまうので嘆く暇もない。 


次にお色気シーン。これはアクション映画には欠かせない存在だ。ぼくは「ラッシュ」と名付けている。冒頭でいきなり入る場合もあるし、中盤の緩い場面の途中に脈絡なく(もしくは強引に)入る場合もある。


一瞬だが目が覚めてシャキッとする。明らかにお色気キャラなのに最後まで脱がないで終わる場合もあるが、これは「生殺し手法」と名付けている。観る側の意識を常にニュートラルの状態で維持させる為の技術だろう。高等テクニックだ。でも騙された感がすごい残る。


最後にアクション映画を観るにあたって必要不可欠なものは酔えるもの。酒でも何でもいいがシラフで観てはいけない。冷静な視点は時として楽しみの邪魔をするものだ。仲の良い友達三人くらいで観ると、とても素敵で無駄な時間があっという間に過ぎていく。終盤で


「え、こいつ誰だっけ?」


なんて言う奴がいても優しく無視しましょう。

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