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やってる人の言葉のチカラ  434

随分前から「運動は大事」なんて耳にタコだったし、「筋トレ」とか「ジョギング」なんかはメジャーになっているからか、やっている人を見かけても珍しくなくなってきた。
昔は部活で走ってる子がそれ以外の時間も練習しててすごい…とか、大会やホノルル目指してるような人が朝に晩に走っている…みたいな印象だったけれど。

「お散歩」から始まり「ウォーキング」に「ランニング」、強度の強いのを目指す人は「トレイルラン」かな?みんな競歩はやらないのか?なんてどうでもいいことも浮かんでくるけれど…。

そんな中、よく見ているSNS界隈ではにわかに「ウォーキング始めました!」「走り出したら◯キロ痩せました!」みたいな人が続出していて、ちょっと勝手に押され気味な雰囲気になっている。

押され気味からわかるように、わたしはそのあたりのことをやっていない。
走るのは…早さを競うもんじゃないとわかっていても、昔の苦手意識から抜けきれていないし、歩くのも走るのも時間や準備を思うと途端に鈍さを発動してスルーしてしまうのだ。



そんなわたしが本日出会った女性は、なんと10年以上毎朝ウォーキングをされている人だった。
なんか…初めてやっているご本人を生で見たんじゃない?という感じだったので(みんなSNSの向こう、くらいに思っていた…)色々質問させてもらった。

有名人のタイムスケジュールを見ると大体「で、準備やその後の身支度はどこでしているんだ?」みたいな時間割が書かれていてさっぱり現実味がないのだけど、さすが毎日やっているご本人は「6時に起きて6時半スタートです」とか「コースや目的地は同じにしてます」とか帰ってきてからのルーティーンも合わせて聞いていると、毎朝やっている安定感にわたしも想像・納得できるサイズ感で「ご本人から聞かせてもらうことの効用」をしっかり受け止められたし、しっかり刺激をもらったように思う。

どこかの雑誌に載ってる「毎日違うコースで気分転換がオススメ!」みたいなエセ軽さが吹っ飛んじゃうような、そんな感じがとてもよかった。


10年も続けていると、自然と目的も変わっていたりするんだろうけど、それでも続いているってことはいろんな「何か」がそこで発生してるんだろうなぁ…なんて推測する。

毎朝会える存在とか、歩いた後の爽快感とか、気合いの入り方とか体調とか…
やっていない今のわたしが想像できることなんてしれているけれど、やった人にはわかる色々が今のわたしがいる「向こう側」にはあるってことだな…と思うと、ちょっと「向こう側」の体感に興味がわいてくる。

そして何より「向こう側」を知っているその人がフラットな感じで「(歩くの)いいですよー」「できますよー」なんて話してくれるのを聞いていると「ホントにできちゃうんじゃない?」みたいに思えてくるのがすごい。

「すっぴんで帽子かぶって歩くんですよー」なんてハードルを下げてもらうと、なおのことそんな風に思えてくるこの不思議。


久々にウエアを探してみようかな…なんて気になっている夜だった。





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