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さかなクンの一魚一会・・・⑬kindle unlimited

「さかなクン」って知ってるけど、一体どんな風にあの「さかなクン」になっていたったのでしょうか?「さかなクンは個性的すぎて生き方や子育ての一般的な参考にはならない」と思ったあなた、そんなことはありません。

好きなことを仕事にしたい、子どもに幸せに生きて欲しいと思っているなら、おススメしたい本です。

確かにさかなクンは好きなことに一直線、わき目も振らず、とことん突き進む行動力は小学生の頃からすごいのです。でもそんな強烈な個性だけでは、私たちが知っている「さかなクン」にはならないのです。

彼の家族、とりわけお母さんが彼のお魚Loveの理解者でいつも楽しそうに支えています。そして彼の楽しいことを思い切りやって他のことはダメダメでもへこたれない様子が「そんなにさかなって楽しいの?」とまわりを巻き込んいきます。

さかなクンのお母さん

小学校の家庭訪問で担任の先生から「お子さんは絵がとてもお上手ですが、学校で魚の絵ばかり描いて全然勉強に集中していません。もう少し学校の勉強もするようにご家族も指導して欲しい。」といつも言われたそうです。

でも、さかなクンのお母さんは「あの子は魚が好きで絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか?みんないっしょだったら、みんなロボットになっちゃいますよ。」と答えたそうです。

もし、ご両親が「こりゃいかん!なんとか勉強させないと」と思って「魚よりも学校の勉強をしなさい。勉強しないと将来が大変なことになる。」とさかなクンにお説教して、勉強を強要したり、魚の時間を制限したら、さかなクンはどうなっていたでしょう。好きなことがやれなくて、苦手なことに集中しろと言われても苦痛なだけ。成績が多少あがったとしても、幸せ気分も自信もなくてしまうかもしれません。

こどもが幼児の時は喜べたその子の個性も小学校に入ると、親は学校の成績という基準で子どもの評価をつきつけられます。親自身も「なんとか子どもを人並みかそれ以上にしないと」と焦ってしまいます。

苦手なことはストップサイン

さかなクンの魚に対する情熱はすごいですが、大好きな魚に関わる仕事がすべて得意というわけではありません。どうしても上手く行かないこと、そんなに楽しくないこともあります。そんな苦手なことや上手くいかないこと、楽しくないことがあるおかげで、自分が行った方がいい道を見つけやすくなります。また、まわりの人がさかなクンが活かせる道にライトを照らしてくれることもあります。

自分の感性や得手不得手って大事なんですね。それらは自分の行くべき道、幸せへの道のアンテナになんですね。なんでも器用にこなしちゃう人は逆に自分がしたいことを絞るのが大変かもしれませんね。

自己啓発本にはない魅力

さかなクンのエピソードは思わず笑ったり、ホロリとします。最近、自己啓発系、ノウハウ系の本を読んでました。どの本も面白かったですが、それまでの人生を語った本ではありません。さかなクンの本は実話で、いわゆる一般的な超エリートや大成功者や大金持ちになったサクセスストーリーともちょっと違います。こんな幸せのかたちもあるのかぁ、と思える本です。幸せの原形を見る感じです。

さかなクンの一魚一会、おススメです。



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