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〜7歳までに育つ4つの感覚 その1『触覚』について〜12

『触覚』と自我との関連

『触覚は、やがて自我感覚に変容する』とシュタイナーは述べています。
精神分析で著名なフロイトもまた、『皮膚と自我は密接な関係がある』としています。

皮膚の境界感覚があまりに弱いと、他人から影響を受けすぎたり、逆に強すぎると自他を隔てて自閉的、もしくは傍若無人な行動をしてしまう傾向にあったりするということは、『触覚体験のありよう』が関係しているのではないでしょうか。

他にも、幼少期に『触覚』を育てる体験が不足していると、それを補おうと成長してから触覚への刺激に依存するということもあり得ます。(全身のピアスやタトゥー、リストカットなど)

また、自分の境界を把握していないと、小学生になってからわざとぶつかったり、わざと押し退けたりする仕草が見られることもあり、これは他者との境界を確かめるための行為であるとされています。

子どもの一見暴力的だと思われるこれらの行為も、自分と他者との境界を知るための試みなのかもしれません。


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