〜7歳までに育つ4つの感覚 その4『平衡感覚』Vo.3

〜山西先生より〜

講座で4つの感覚をお話する中で、私の幼少期を思い起こしてみると、「鬼ごっこ」や「だるまさんがころんだ」
「石蹴り」や「ゴムとび」などの無数の『群れ遊び』を通して、私自身の4つの感覚は培われていったのだ感じています。

ご近所の子ども達が帰宅後に集まり、空き地で自由に遊べた昔と違い、今は自由に遊べる場所も減り、塾などで帰宅後も公園で遊ぶ子ども達の数自体が減っていますよね。

小さい頃の群れ遊びは、子どもに計り知れない恩恵を与えてくれるのだなと改めて感じました。


これまでお話ししてきたシュタイナーの7年周期は第1七年期についてでしたが、その後も第2、第3、第4・・・と続きます。

そして、第9年期の最後63歳は成長の頂点を迎えるとしています。

その後の人生は、シュタイナーは『ギフト』として設定していますが、シュタイナーの生きた時代よりもはるかに長寿になった現代、その周期はさらに続くと考えられますね。

その『ギフト』にあたる、第10年期以降は、幼少期の周期と『鏡面』の関係にあるとされ、第1年期と第10年期がその鏡面の関係にあります。

第1七年期で成長を続けてきた『触覚』『生命感覚』『運動感覚』『平衡感覚』は、第10年期になるとだんだんと衰えていくのですね。

これまで成長を続けてきた私たちの魂と肉体は、第9年期を境に終焉に向かいます。

高齢化社会を迎え、いかに老いと向き合い、老いを楽しむかという課題も、さまざまなメディアで紹介されてるようになってきています。

『老年学』という言葉も一般的になってきましたね。

シュタイナーが説く『ギフト』は、その『老い』の中にあるのでしょうか。

まだまだ、子育て中の皆さんですが、自分の老後についても少し考える機会となるかも知れません。
皆さんも考えてみてくださいね。



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