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あなたが落選した小説は、審査されていないのかもしれません。

通信添削をしていてびっくりしたのですが、ジャンル違いの小説を投稿して、一次選考も通らなかったとおっしゃってる方がいます。
原稿用紙30枚の短編募集に、原稿用紙50枚で投稿して落選する人もいます。

原稿用紙一枚400字だから、400字×30枚=12000文字と計算していらっしゃるようなのです。原稿用紙一枚として数えるとき、改行のあとの空白や文頭の一文字下げも字数として数えるから、正味の文字数は300文字ぐらいになります。
 
長編の場合、多少の字数オーバーはスルーされますが、短編の募集で、倍近くもオーバーしていたら、審査対象から外されます。

私は昔、ライトノベル新人賞の下読み(一次選考者)をしていた頃があったのですが、あきらかなジャンル違いや、枚数の大幅オーバーで、読むまでもなく落選というのはなかったです。

その賞では、あらかじめ、編集部で梗概(あらすじ)や枚数などをチェックしてから、審査基準に適合しているものだけ下読みに渡していたようです。あきらかな落選作まで下読みに回さなくてもいいということでしょう。

(一次選考通過者が100人以上になるような新人賞は、編集者の事前チェックを抜けた作品全てに一次選考通過と銘打ってホームページに掲載しています)

あなたの書いた小説は、その新人賞の対象ですか? 
青春小説の募集に、老人ホームの人間ドラマを送っていませんか? 
児童文学にポルノ小説を送っていませんか?
ミステリーの募集に、お仕事小説を送っていませんか?一生懸命に書いた小説が、誰にも読まれずにゴミ箱に捨てられるなんて悔しいと思いませんか?
新人賞が求めている小説を送りましょう。

そして、必ず20字×20行で設定し直して、原稿用紙枚数をチェックして、応募規定を守って投稿してください。

とはいえ、小説を書きながら字数行数の設定を変えて原稿用紙枚数を確認するのは面倒です。

小説を書きながら、原稿用紙枚数を計算するときの基準を書いておきます。
ワープロソフトの標準設定は40字×40行になっています。
標準設定で小説を書き、10枚ギリギリまで書いたところでちょうど原稿用紙30枚になります。
標準設定で100枚書いたら原稿用紙300枚、長編小説一冊分の長さになります。

ポイントのおさらい。
1.投稿小説は、編集部の事前チェックで審査対象外のものは弾かれる。
2.原稿用紙30枚以内は、20字×20行で30枚であり、字数12000文字ではない。

YouTubeにもアップしています。動画を見て頂くことによって、より理解が深まると思います。


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