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ポルノ小説で新人が少ないわけ。

 ポルノ小説は新人が少ない業界です。読者さんはご存じだと思いますが、同じ作家がたくさん本を出す一方で、新人は極めて少なく、その少ない新人も二作ほどで消えていきます。

 作家志望者は二種類います。

 1.一般小説からの転身を計るプロ作家。
 2.自分の欲望や妄想をなんとかして文章にしたいと思うアマチュア。

 1は、一般小説でデビューしたものの、デビュー作で爆死。次の依頼はなく、ポルノ小説でも書こうか、というプロ作家です。
 一般小説作家は小説を書くという点では上手いし、ビジネスマナーもわきまえている。編集者とのつきあいもわかっています。

 一般小説作家は、簡単にデビューできます。
 ですが、転身組の書く小説は、エロくないのです。
 情念が足りないとでも言うのでしょうか。ポルノ小説に必要なある種の下品さやねちっこさがありません。

 エロを書くことを都落ちのように思っている人もいて、そういう人は手先で小説を書き飛ばします。

 そのため、物足りない読後感になってしまい、売れません。
 売れないと次の依頼がなく、三冊目を出すことができず消えていきます。

 2の、自分の妄想を形にしたい人たちは、なかなかデビューできません。妄想を書くという点だけに意識が行っているようで、ビジネスマナーを無視していたり、大長編を投稿したりして、選考以前の問題で落選してしまう方が多いのです。

 ポルノ小説を書ける人はデビューしますが、2冊書いて妄想を吐き出してしまうと、次を書くことができなくなってしまう人もいます。

 編集者は、デビュー作と二作目は、作者の書きたいものを書かせます。ですが、その二作の売上がふるわないとき、テコ入れをしてきます。

 「調教は売れないので、誘惑にしましょう」「エルフをヒロインにして」「おねショタ(お姉さんが年下の少年を甘やかす話)を書いて」など、指示をしてくるのです。

 編集部の依頼に応えるのも作家の腕なのですが、自分の妄想を形にしたい人たちは、依頼に応えることができません。

 そのため、新人はデビューしては消えていき、大御所と中堅ばかりの新味のないラインナップになります。
 ポルノ小説業界は、新人を欲しがっています。

 ポルノ作家になるには、ポルノ小説を書いて、ビジネスマナーを守って投稿すればいいだけです。

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