土木技術者の働きがい【第13弾_高速道路会社編その3~建設・保全~】
こんにちは、若手パワーアップ小委員会のSです。
このシリーズでは、「土木」と一口に言っても様々な種類の仕事があり、各ポジションで若手はどんな仕事をして、どんなことに働きがいを感じているのかを紹介しています。
今回は第13弾、高速道路会社編です。
日本の物流を支える高速道路を建設・維持管理する高速道路会社について、日頃どんな業務を行っているのか、どんな働きがいがあるのか、この記事を持って少しでも興味を持っていただければ幸いです。
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また、高速道路会社に関するこれまでの記事はこちらのリンクからどうぞ!!
1.経歴
はじめに、私のこれまでの経歴をご紹介します。
1~2年目 事務所で新規建設を行う工事(土工・トンネル・橋梁)の管理・積算
3~4年目 事務所で維持管理を行う工事(舗装補修・橋梁補修)の管理・積算・工事計画立案
5~8年目(R4.6.30) 支社で維持管理を行う事務所の指導・支社全体の維持管理計画立案
9年目(R4.7.1)~ 本社で新規建設に関する事業費管理・計画立案
弊社には大きく分けて本社・支社・事務所という3つの組織があり、2~3年程度で転勤を行いながら、現場の管理、現場に対する指導、会社全体の事業費管理やルール(要領)の見直し等、様々な業務を行っていきます。
私は現在9年目ですが、これまで経験してきた建設・保全の業務についてご紹介します。
2.高速道路の新規建設
新入社員からの2年間、高速道路の新規建設を行う事務所で勤務しました。
配属されて最初に現場を案内してもらったときはちょうど工事が契約したばかりでしたので、説明を受けたり地図を見ても、どのように高速道路ができるのか全くイメージが掴めませんでした。ただ、私がいる2年のうちに現場も大きく様変わりし、トンネルが貫通したり、橋梁が架設されたりと現場に行くたびに状況が変わっていくのは非常に楽しかったです。トンネルが貫通する瞬間(向こう側から光が差し込む瞬間)に立ち会うという貴重な経験もできました。
建設工事は非常に大きなプロジェクトで多くの人がかかわっているため、調整事項はすぐに決めていかなければ、現場の作業員の方々が仕事が出来ない状況になってしまいます。(私は一応出勤すれば給料がもらえますが、作業員の方は出来高払いのため、現場が止まるというのは死活問題となります。)工事を進める中で当初設計から変更となることも多々あり、誰に・いつ・どのような資料を用いて説明し、どのような手続きをするのか、いつまでに手続きを完了させる必要があるのか、しっかり管理していかなければならないのは非常に大変でした。その一方で、一つ一つ着実に仕事をこなしていくことで、受注者の方とも信頼を築くことができ、現場の問題点も「まずSさんに」といった形で相談してもらえるようになったときは頑張って良かったと思いました。
また、担当していた高速道路が開通したのは私が異動した後でしたが、開通の際には開通祝いとしてこれまでの事務所メンバーで集まったのはとても良い思い出です。(その夜の記憶は酒とともにどこかに無くなってしまいましたが…)
3.高速道路の保全
続いて、高速道路の保全を行う業務に携わりました。
私が配属した事務所では、舗装のポットホール(穴ぼこ)が多発していることへの対応が問題点としてありました。日々の損傷状況に応じて、毎日舗装補修工事の受注者と打ち合わせして施工場所を調整したりして対応しました。ただ、それだけでは状況が改善されないため、ポットホールの発生状況をまとめて抜本的な対策の必要性を社内で説明し、従来の舗装補修工事の2倍以上の予算を付けて工事を進めていき、最終的に舗装を健全な状態に補修することができました。
また、降雪や事故の際には、現場で立ち往生しているお客さまに簡易トイレや非常食を配布したり、通行止めを行っているインターチェンジに立って車両を一台ずつ止めてお客さまに状況を説明したりしました。泥臭い仕事ではありますが、高速道路というインフラが役割を果たすために、様々な人が身体を張って仕事をしていることを、身をもって体感することができました。
4.おわりに
まとまりのない文章になってしまいましたが、これまでの仕事・経験を簡単に紹介しました。建設では「地図に残る仕事」「スケールの大きな仕事」、保全では「社会インフラを守る仕事」に携わることが出来るのはとても大きな働きがいです。
ただ、毎日多くの人と関わりながら仕事をしていく中で、少し先を見ながら仕事をして、「ありがとう」とか「助かる」とか言ってもらえる瞬間が実は一番嬉しかったりします。どの仕事にも共通になってしまう部分はありますが、個人的には「人の役に立ちたい」という思いが根幹にあり、非常に多くの人の役に立てるのが土木技術者だと思っています。
次回の投稿もお楽しみに!
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