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季語:春愁、と、推敲(地虫出づ)

① 春愁のコントレール長くながく

春愁ひコントレール長くながく

② 春愁に蕾ひとつふたつ割れて

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① 先日に続き、また飛行機雲の登場です。昨日は家の真上の空を飛行機が行き交っていたようで、航跡がいつまでも長々と残っていました。つい先日、山の上のたくさんの飛行機雲を見て春のわくわくを感じていたのに、今度は春愁です。

飛行雲、航跡雲、空の航跡、と考えて。そうだ、コントレール(Contrail。Condensation trailの略)もあったと思い出しました。何年か前にドラマのタイトルになっていた記憶があります。最初は「コントレイル」にしようと思ったのですが、ちょっと検索したら有名な競走馬の名前だそうで!「コントレール」にしました。

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② 裏庭のプラムの蕾が、ついに弾けました。「割れる」という動詞を使ってみました。


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推敲

◇元句: 航跡の行き交ふ空や地虫出づ

いつぱいの飛行機雲や地虫出づ(鶫さん)

その、先日の飛行機雲の句です。「航跡の行き交ふ空」という表現は自分でもとても気に入ったのですが、春の陽気に誘われての「地虫出づ」とは、若干のズレがあるように感じていました。「いつぱいの飛行機雲」で、楽し気な春の様子が伝わります。たくさんの貴重なコメント、心から感謝しています。

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