見出し画像

白熊杯【俳句】 勝手によこがお賞


2021年秋の白杯で、俳句の楽しさを教えてもらいました。みんなの俳句大会には感謝してもしきれません。

私の大好きな季節である冬の、白熊杯。
心からのありがとうを込めて、文字通り勝手に😊、「勝手によこがお賞」を贈らせてください。


以下の参加の俳句一覧から、作者を見ず、それぞれの方の投句記事を読まない状態で、「大好き!」な十二句を選びました。

この一覧リスト記事、素晴らしいです。圧巻です。迅速にまとめて下さり、本当にありがとうございます!

では参ります。


⭐️7. ありがとをカイロに詰めて歩こっと

今、まさにこのような気持ちです。
温かなカイロが、ありがとが詰まってますますあったか〜くなって、周りの人たちまであたたかくなりそうです。


⭐️44. 北風や筆の進まぬラブレター

真剣にラブレターを書いている姿が浮かびました。何か障壁のある恋でしょうか。がんばって!と言いたくなります。御句に添えられたイラストがまた、素敵!


⭐️52. Amエーマイナー奏で砕氷船北へ

エーマイナー奏でる砕氷船。砕氷船は見たことがありませんが、Amの曲を動画で探して、じわりじわりと光景や音が想像されて、めいっぱい楽しませていただきました。


⭐️164. ワイルドの対義語は何 冬苺

冬苺、詠んでみたい季語のひとつです。
ワイルドの対義語?なになに?からの、冬苺。心掴まれました。可愛らしい響きのある冬苺、実は芯が通ったとても強い苺なのだろうなぁと思います。


⭐️190. 音立てて散る冬菊もまた過客

しんとした寒さ、静けさの中で、冬菊の落ちる音。その瞬間を切り取って、過客とされる作者の感性にため息が出ました。


⭐️197. 初東風や文送りたき恩師ゐて

深く共感の御句です。今私にも、事情があって簡単に手紙を送ることができない、文を送りたき恩師がいます。初東風という、まだまだ冷たいながらも希望が感じられる風から、恩師への感謝や懐かしさを思いました。


⭐️204. 忘れてた七草がゆを持ってきた

一目見て、あったか〜い!どんなシチュエーションだろう?とあれこれ想像して、自分の中で物語が広がっていきました。七草がゆにほっこりしている作者が浮かびました。


⭐️247. エウロパの氷海に宿りし君の夢

かっこいい!大好きです。帯にこんな御句が書かれた本があったら、絶対に買ってしまいます。エウロパの氷海、どきどきぞくぞくします。


⭐️277. ぽっぺんの音響き合う祈念坂

ぽっぺん、以前聞いたことのある季語…祈念坂は知りませんでしたが、ぽっぺんが長崎と関係があったような…と思って調べたら、大当たり!
音も字面も御句の景も、全部大好きです。


⭐️299. 腕太き祖母万物をおでんとす

万物をおでんとす!腕太きおばあちゃん。
ヤラレタ!なんも言えない〜。大好きです。


⭐️345. 艶々と床拭上げて初仕事

床を拭き上げて、さぁ初仕事開始、と読ませていただきました。冷たい空気の中で艶々の床。気が引き締まり、清々しい気持ちになりました。


⭐️377. 雪原の果ての機関車 真つ直ぐに

映画のワンシーンのような、絵本の挿絵のような感じがします。機関車を見ている人、乗っている人、機関車の運行に関わる人などなど、それぞれに物語があるのだろうなぁと思います。

◆◆◆

以上です。選ぶのはとても大変でした。どの句も好きなものばかりで。
そして、選んでからこの記事を投稿するまでも、大変!賞状や副賞を準備したわけでもなく、基本の基本の作業のみ。スマホでの細切れ作業、選句してから、かれこれ丸二日が過ぎています。私の不慣れ、瞬発力の欠如を大きく差し引いたとしても、みん俳を運営をしてくださっている皆様方の、労力と貴重なお時間はどれほどだろうと思います。敬服するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
しろくまきりんさん、クルーの皆さま、ご参加の皆さま、素敵な大会を本当にありがとうございます。