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✈︎ 春の雑詠(柳の芽、春遊、辛夷)


横断の手の真すぐなり柳の芽

柳の芽/仲春(植物)

春遊ロールケーキの角ばれり

春遊/晩春(生活)

講堂を送辞の高く花辛夷

辛夷/仲春(植物)


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一句目
小学校へ通う新一年生や、まもなく一年生になる、自分で歩いていく練習をしている子をイメージしました。「真すぐなり」がかたいでしょうか。「まつすぐに」と悩みましたが、切れをしっかり入れたいと思い、「真すぐなり」としました。

二句目
今週は春休みだという娘が、明日はピクニックというのを聞いて。先日焼いたロールケーキが、持って行く途中で角ばってしまった出来事を合わせました。

三句目
小六の姪が、間もなく卒業式というのを聞いて、ウン十年前の、自分が小学五年生だった時の卒業式を思い出しました。送辞の代表に選ばれた男の子の声が、非常によくとおる声でした。