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10年漫画を描いてみて、やってきたこと

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私は来年の4月で、漫画を本格的に描き始めてちょうど10年になります。

そんな中で、上の図のように、描けるものの範囲が広まり、精度も高くすることができました。この10年でやってきたことを3つ、ご紹介しようと思います。


参考に10年前に頑張って描いた漫画をアップしておきます。

道具の使い方もソフトの存在も知らなくて、周りに相談できる人もいなくて本当に苦労しました。ネットでたまたまコミックスタジオの存在を教えてくれる親切な人とチャットルームで一緒になり、本当に救われました。
あの時の名前も知らない人、本当にありがとうございます。

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これが昨年に発行した同人誌です。ペンはアナログ、仕上げはデジタルと、10年前の作画と似た条件で描いた直近の漫画になります。

コメツブ2話_008


かなり良くなったんじゃないかと思います。

やったこと

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最初、ペン先にインクが詰まったら、水につけてティッシュでふくと良い、ということさえ知りませんでした。これを知っているだけで世界がガラッと変わりました。
「線って途切れないんだ・・・(驚愕)」

アナログで行きたい人は、丸を描くとか、直線を引くといった腕のストロークのトレーニングはやっておくといいらしいです。
ソースは「釣りキチ三平」の矢口高雄先生の半自伝「9で割れ!」

ところで、絵を描き始める際、デジタルから入ると、いきなり高価な機材を購入しなくてはなりません。
その意味でも、紙とペンさえあれば描けるアナログから始めてみる、というのは一つの選択肢としてアリかと思います。


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最初に商業漫画を描こうと思った時、描き方が全く分からなくて詰んでました。
で、担当編集さんに取材に行って写真撮ってトレスするという方法を教わりました。

そんな方法があるのか!と思った私は、東京タワーを撮りに一眼レフを片手に出かけることになりました。そうやって描いたら本当にプロ並みみたいな原稿になり、その原稿でデビューできました。ありがとう当時の担当編集さん。

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今見ると至らない点も多い絵ですが、一眼見ただけで明らかに下手くそ、という状態から抜けることができました。


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最近は、ファンタジー世界や中世後期のドイツを描いたりしているので、ションガウアーをリファレンスしています。
漫画の場合、イケメンを描きたいと思ったらBL漫画やアイドル育成ゲームを参考にしてみたり、格闘家を描きたいなら「タフ」を参考にする、といった具合です。そのモチーフをうまく描いている名作を見て勉強するのは良いことだと思いました。

漫画の模写やトレスもたくさんしました。



まとめ

制作は、インプットとアウトプットの連続です。

ですので、インプット(取材に行く、資料を調べる)とアウトプット(線画綺麗に引ける練習をする。名作の描き方を真似てみる)をどうやって自分なりに補強していくかに行き着くな、というふうに思いました。

絵が下手だから解決したい!と思ったとき、全てを一気に解決することは難しいです。

短期的に「今回はインプットを頑張ろう」とか「今回は名作を真似てアウトプットを頑張ってみよう」というふうに問題を切り分けながら、その時期のテーマを絞って練習すると、うまく行きやすかったです。




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