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「三つの視点」でチャンスを掴む

今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を紹介します!
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バランス良く『三つの視点』をもつことで初めて、物事の本質をつかむことができるのです。

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」という言葉があります。

小さな虫のように、物事の細部を見る「虫の目」。

空を飛ぶ鳥のように、高い所から全体像を見る「鳥の目」。

川や海で、水のうねりや流れを見る「魚の目」。
 
わたしは、人生の先輩からこの言葉を教えてもらったのですが、同時に「若い頃は虫の目になりがちだ。

だけど、経験が増えていくにつれて鳥の目で見ることができるし、魚の目で見ることもできるようになる。

どれか一つの目ではなく、三つとも鍛えておくと成功できる」ということも教えてもらいました。

しかし、当時のわたしはこの話の本質がわかっていませんでした。
 
やがて、仕事をしている中で「虫の目」とはこういうことかな、「鳥の目」で見るとこういうことがわかるのだな、と理解できるようになっていきました。

ある商品についての知識をすみずみまで学び、開発に活かすのが「虫の目」。

ある商品が企画され、製造されて、お客さまのもとに届けられるまでの全体像を見渡すのが「鳥の目」です。

しかし、「魚の目」だけは「流れを読む」ということだ、とはわかっているのですが、今ひとつわたしの中でピンとくるものがありませんでした。
 
言葉としては「魚の目」なのですが、実際に魚が水の流れを感じるのは目ではなくて体の側面にある感覚器官なのだそうです。

魚は、見ようと意識することなく、体全体を使って流れを読んでいるのです。

わたしは、「細かく調べておこう」「全体像を把握しておこう」とする「虫の目」「鳥の目」をいったん置いておいて、意識して心を大きな流れに委ねるようにしてみました。
 
ある時、タピオカ屋の前を通った女性スタッフに「タピオカを飲んだことありますか?」と聞かれました。

わたしは「飲んだことあるよ。10年ほど前にも流行っていたからね。」と答えました。

時代の流れにそって、流行はおおよそ10年周期でまわっています。

ここに「魚の目」に繋がる部分を感じました。
 
新商品が作られたきっかけや、その商品が受け入れられた理由、時代にマッチした販売方法、やがて消費者に飽きられる頃合い、その商品に取って代わるさらに新しい商品の登場、といった変化を捉えられた時に、「魚の目」が理解できたような気がしました。

「魚の目」で物事を見るときは、時代の流れや、流行の雰囲気、お客さまの気分、といった、形の定かではないものを見つめることが重要なのです。
 
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」は、どれもとても大切です。

バランス良く『三つの視点』をもつことで初めて、物事の本質をつかむことができるのです。


これにて、「豊かな心」になる話。は最終回となります。今までご愛読ありがとうございました。
これからの皆さまの心がより豊かに、そして素敵な日々を送れますように。

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