頑張りを「見える化」する
「誰が」「何を」頑張ったかを周知するだけでなく、それをみんなで祝うのです。
今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を毎週紹介しています!
会社には中学や高校のような成績表がないので、自分の頑張った結果が見えにくいです。
また、自分では成果を出したつもりでいても、それは他の人達の協力もあって達成したことなど、自分が頑張った結果だと言いにくいものもあるでしょう。
プロ野球選手のように、打率何割とか、防御率何割というように、数値で表せばわかりやすいのですが、一般の職業ではそうはいきません。
しかし、自分の頑張りが周囲からどのように見られているかは気になるはずです。
そこで、わかさ生活では、「頑張りの見える化」をしています。
スタッフの誰かが「頑張ったこと」があると、それを表彰するのです。
「誰が」「何を」頑張ったかを周知するだけでなく、それをみんなで祝うのです。
頑張りを「見える化」することによって、まわりの人達はその頑張りを認めることになるのですが、実はまわりの人よりも、頑張った本人が自分で自分の頑張りを認めることの方が重要だと、わたしは思っています。
最近はこれを発展させて、従業員一人ひとりが自分の働きを自ら評価する「従業員スコア」という仕組みを作りました。
「商品をリニューアルし、パワーアップさせた」「業務における課題を発見し、改善した」「日常的にスタッフとコミュニケーションを図り、情報の共有を行なった」「参加しているミーティングで、主体的に発言や提案ができた」といった内容が約50項目あり、100点満点で自己評価をします。
自分の働きを自分で数値に置き換えて、会社から求められていることに対して、どれだけ貢献できたか、それともできていないのか評価するのです。
自分の働きを「見える化」することで、「できたこと」は自分自身で認めることができますし、「できなかったこと」は来月の努力目標にすることができます。
「従業員スコア」は、上司や他のスタッフも見ることができるので、頑張ったことがあれば周囲に認めてもらえますし、できなかったことについてはフォローやアドバイスがもらいやすくなります。
「従業員スコア」は、もちろん給与の評価にも繋がっていますが、もっと大事なポイントとなるのは、自分で自分を振り返ることができるところです。
人は、過去の自分を振り返ることで成長します。
良かったところは自分で認めて、さらに長所を伸ばそうと工夫をし、そうでなかったところは、どうすれば良くなるだろうと試行錯誤できるのが振り返りの真価だと思います。
だからこそ、わたしは『頑張りを見える化』することが大切だと考えているのです。
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