【「問い」を立てる】
[1月に発送した便りです]
学びラボ ロボット教室の生徒はみんな知っているけれど、はじめたての人や来ていない人が知らないことは、
●「学ぶ」とは、教えてもらうことではなくて、自分から理解しに行くこと。
●ロボットを作るときにやっていること。
①テキストにはロボット作りのすべてが書いてあるのでじっくり読む。
②順番に考えて、一つ一つ試して、自分の知識や能力を積み重ねていく。ロボットの動きの順番も考える。「適当に」では作れない。
③式を計算することが苦手でも逃げない。国語、算数・数学、物理(理科)が必要。
④簡単にできることだけをやっていないで、少し難しそう・面倒そうに見えて避けていたことにチャレンジする。楽しむ。
【「問い」を立てる】
学びラボ ロボット教室のキャッチフレーズ「本気のロボット教室」と聞いて、「そういう教室に行きたい」という人が来てくれています。そういう感度が高い人たちだから、学び方もまた個性的です。
ここは、学校やテスト勉強ではなかなか試せない「自分の学び方」をとことんまでやっていい場です。だから、基本のルールを守ってもらえれば、学び方は自由です。(基本のルールは次をご覧ください。https://robot.core-infinity.jp/about/rule-metod/ )
そういう人たちだから、『「問い」を立てる』ことが普段からできるようになったら最強ですね。
1.「問い」とは、こういう疑問や興味のこと
ロボット教室は、『(自分で)「問い」を立てる』経験をして練習するにはいいところだと思うのです。
「問い」は、自分の疑問や興味でいいのだけれど、少し具体的な例を記します。
気になったこと、面白そうと思ったことをやってみる。そして、その結果から「なぜそうなったのか」理由を考える。
少しだけ意地悪な質問するのが好きな先生から質問されても答えられるように、よくあるパターンを考えておく。
攻められるより攻める。受け身な姿勢の時に質問されてあわてたくない。
もっと早く、もっと速く、もっと高く、もっと強く、もっと正確に、もっとビシッとの視点で考える。
限界はどこにある?常識外れの数字を入れたらどうなる?境界はどこにある?
上下・左右・前後を入れ替えたらどうなる?どんな時に使える?どんな役に立つ?
実際に生活の中で使うなら、何に使う?どんな工夫が必要?
2.「問い」を立てられますか?
「学ぶ」とか「勉強する」というのは、『(自分で)「問い」を立てる』ということです。誰かに問題を出してもらうのではなく、誰かのテストで満点を取ることではありません。自分で疑問や興味を持って、その「問い」に自分で答えることまで含まれます。
学校や塾では、問いや問題を出すのが教科書や先生で、「それしかない」と思い込んでしまっているかもしれませんが、もともとは自分が「問い」を持つことからはじまります。
教科書や先生からの問題は、当てられたくない、間違いたくないと思ってしまいます。だから、「問い」自体を嫌いになって、自分で疑問や興味を持つことをやめたり、忘れたりしてしまうのです。
悪いことに先生が出す問題は、生徒の間で差が出ないといけないので、ちょっと難しめ、ちょっと問題数多めになりがちです。
答えられる人はいいけれど、そうでない大勢の人は、全問正解ができないから「達成感」を得ることは難しいですね。
これから将来は、「ここまでできたらすごい」などの評価もあるのですが、全問正解の達成感には及びません。
だから、どうしても「あきらめ癖」がついてしまいます。
記憶があるころから小学生時代までの「万能感」を知っているものだから、全問正解できないという「敗者感」はたまりません。この悲しい気持ちを感じないようにするために、「言われたことだけをする」「わかりません、と早めに言う」「最初から取り組まない」ということを選ぶ人は多数います。
学校の先生もいじめたくてそうしているわけではなくて、生徒が
「自分にはできないこともたくさんある。だったら、授業で新しく勉強することもやってみたら面白いかもしれない。まだ知らないことだけれど、やってみよう」
という考えや気持ちに移ってもらいたいと願っているはずです。
ほとんどの人には、「全問正解できない」ことを経験して、「新しいことを勉強していこう」と考えをチェンジするステップがあります。そういうものだと思って受け入れてください。
受け身や待ちの姿勢だと勉強するのが面白くないから、自分から「問い」を持って自分で答えを見つける方が楽しいよ。そして、それはロボット教室で「問い」を持つことが今以上にロボットを理解することになるし、「問い」を持つよい練習になるよ、という提案でした。
『「問い」を立てる』って、かなり大事な力だから、自由にできるようになったらいいですね。
でも、興味をもってその疑問を解消するのは、おそらく小さい子供のときにはできていたこと。思い出せばいいだけです。
(学びラボ 若狭 喜弘)
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