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「ディベートしない話し合い」に賛成

“大事なポイントは、自分から話す人だけがしゃべるのではなくて、みんながちゃんと発言できる場を作ること。 自分とかけ離れた考えの人と触れ合うことは、自分になかった範囲を拡張してくれます。けれど、たいていは拒絶反応をおこして、反射的に相手をつぶしにかかってしまう。その心理の働きを押さえながら、豊かな場を作りたいのです。”

「ディベートしない話し合い」の中で、書かれたことば。

攻撃的な話し方をしないためには、重要。

みんなが対等であればよいが、すでに一方が多数派を形成している場で、
「ディベートしない話し合い」を「お互いにだれもができる」
とは、想像しづらい。

本間正人さんもFacebookに書かれているように、「ディベートしない話し合い」は、「コーチング」にも有効な考え方。

以下は僕の観点。
コーチングは、日本でもなじむし、有効に使われているとも思うが、文化的に相いれない面もある。
西洋の、日本でも戦国時代の敵将同士の場合、主張が違うことを前提に、武器を置いて、互いに攻撃しあわないことを約束し、守っていく中での話し合いに、コーチングの基本精神があると考えている。
それくらい細心の注意をことばや行動、環境、相手に払うものである。

今の日本は、別の状態にあるので、「安定的であるために多数派に従う」状況。(そういうのも「あり」ではある・・・)

たとえばある学会で、主流を占める考え方の反対派が話をしたとき、
「冷静に説得力がある話をしたら、味方になる人が出てくる」
とは言われるし、そういう面は否定しないが、
日本人市民多数が考えることとして、その場で反対派として話をしたいか、味方に大っぴらに変わるかというと、疑問に感じる。
(研究者や議論に慣れている人は別として。どちらの立場でも固執したり、強硬に主張するテクニックをお持ちの人もいますね(^^;)

ディベート(攻撃)にしない話し合いの重要性はわかるので、
皆が自分の普段のふるまい、感じていることを振り返って、ともに変化して行ければいいなあ、と思う。

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