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「歴史・文化の玄関で学びの旅 おおい編」にモニターの皆さんと行ってきました!

#わかさはっくつプロジェクトでは、現在、嶺南の魅力を取り入れたモデルコースを造成中。 今回は、【歴史・文化の玄関で学びの旅 おおい編】を開催し、モニター参加者の皆さんからさまざまなご意見をいただいたのでご報告します。

発掘から学んだこととは?

 #わかさはっくつプロジェクトでは、
 「嶺南に存在する知られざる魅力をどのように発掘するか」
 「発掘した魅力をどのようにみなさんにお伝えするか」
 「みなさんに、どのように嶺南発掘を楽しんでいただくか」 などを考えながら、これまで自分たちで発掘を行ったり、その内容をnoteで発信したりしてきました。 

今回の【歴史・文化の玄関で学びの旅 おおい編】には、嶺北在住の3名にご参加いただき、嶺北の方にとってはあまりなじみのない嶺南の歴史や文化に触れ、どのような発見や学びがあるのかといったモニター検証を行いました。そして、モニターの皆さんからのご意見から、3つの「学び」を得ることができました。

・その場所に結び付く「人」の存在
・旅先のふるさと化
・寄り道を「文化」に

今回の記事では、当日の様子とともにこの3つの学びをご紹介していきます。

左から、寺井ディレクター、モニターの本田さん、山口さん、佐藤さん、ナビゲーターの大川はるなちゃん

集まってくれたモニターの方は、20〜50代の男性3人。3人とも嶺北在住で、これまで嶺南に行くことは殆どなかったという方ばかり!

「一人だけだと中々行けないが、ツアー形式のコース検証であるからこそ、今回参加してみよう思えた」というモニターさんもいらっしゃいました。

その場所に結び付く「人」の存在

集落内を案内してくれた萩原茂男さん

今回は「歴史・文化の玄関で学びの旅」をテーマに、昨年WAKASA発掘調査隊が調査したスポットの中から、おおい町の旧名田庄村にある老左近おいさこというエリアを中心に検証を行いました。

老左近おいさこは無住集落や無農薬農園、小水力発電所などが点在する特異なエリアであり、ジビエ料理を提供する『よざえもんカフェ』を運営しながら染職人をされている方や、地域独自のフリーペーパーを作っている方など、 地域の活動に熱心な方もたくさんいます。

今回は案内役として、ナビゲーターの大川はるなちゃんに加え、昨年、WAKASA発掘調査隊もお世話になった萩原茂男さんなど、その地域で根を張って活動しておられる方にご協力していただきました!

暦会館をご案内してくれた、昨年の#わかさはっくつサポートメンバーの山田虹太郎さん

この地域は歴史的に暦にゆかりがあることから、今でも旧暦を使って地域イベントを開催しているということを伺ったので、まず最初に『暦会館』で歴史を学んだ後、集落を訪問し、地元の方から地域での取り組みや活動の一部を見せていただきました。

この地域での取り組みは、「”森・川・海”という自然を大切にしながら活動する」という軸があり、鳥獣害対策や無農薬農業、小水力発電もその理念に沿って実施されているとのことでした。

これまた去年の発掘で知り合った、宮本農園の宮本さん(写真左)

モニターの佐藤さんは、「老左近おいさこという場所も個性的だが、場所に結び付く人も個性的だったので、その人自身も深掘りしたくなった。萩原さんや学芸員さん、宮本さんのような方たちは、普段の旅行だと出会えないし、出会えたとしても、その人のパーソナリティまで深く知れないので、今回は貴重な機会だった!」と話してくれました。

また山口さんからは、「この地域でまだ出会えてない人に会いたくなるような好奇心が沸き立たされた」という感想をいただきました。

旅先のふるさと化

老左近おいさこは、昨年のWAKASA発掘調査隊が訪れた場所だったので、大川ナビゲーターや、寺井ディレクターにとっては2回目の訪問。

寺井ディレクターは、「昨年初めて訪れたときは、我々がたまたまここを通りかかった際に偶然萩原さんに出会い、その場で色んな発見があった。そして今回は、前回出会った人たちと再会したくて来てみたら、また新しい発見や出会いがあったので、次にまた来るときは、どんな発見や出会いがあるのか楽しみになった」と語ってくれました。

『よざえもんカフェ』の名物、ジビエランチ。右は、鹿肉のへしこ

「2回目だけど、『戻って来たぞ』というの感覚になった。よざえもんカフェに入るとき、思わず『ただいま』と言ってしまった。何度も訪れることで、旅先がふるさとのようになっていくのではないか」と大川さん。

かみしも仕立て、友禅染め職人の柿本京子さん(左から2人目)
フリーペーパー『ii川いいかわ』編集者・魚見 栄美さん

また、いつ来ても地域の活動が行われていて、しかも活動している人同士の繋がりもしっかりとある、というのも老左近おいさこの特徴。

その要因について佐藤さんは「この地域での取り組みは、コンセプトがしっかりしていて軸があるので、地域内での各々の活動が空中分解せずに、情熱がある人同士が繋がっているのではないか」と考察していました。

寄り道を「文化」に

県外出身の佐藤さんから「福井に来てから車での移動が中心になったので、”寄り道”することが殆どなかったけど、寄り道自体に楽しみを見出していくというスタンスを福井の人に味わってほしい」という話が出ました。

たしかに歩いている途中に寄り道をしてみると、偶然の出会いや、車の移動では気が付かない発見がありますよね。 今回は、集落内にある砂防ダムまで歩いて行ったのですが、歩いている途中で、紅葉の美しさに見とれたり、肌寒くなってきたことを感じたり、車に乗っていると気づかないことがたくさんありました。

本田さんや山口さんからも、
「この地域は歩いて回れるスポットがまとまっていたのが良かった」
「普段見ている嶺北の風景とも違うので、歩くだけでなく、サイクリングなども楽しそう」など、歩くことに関する意見が出ました。

我々はこれまで「#わかさはっくつ」と称して「発掘・発見」をしてきたのですが、発掘の前に、まずは“歩いて寄り道する”というスタンスから入ることで、新たな嶺南の楽しみ方を見出していけるのではないかと感じました。

「#わかさはっくつ」の前に「#わかさんぽ」という寄り道文化をつくっていけると、また違った魅力が発見できるかもしれませんね!

既に募集は締め切っていますが、次回は「最果てのパワー過ぎるスポット 高浜おおい小浜編」をレポートします!お楽しみに!

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