別れさせ屋の工作員流「主導権の握り方」

主導権を握るーこの言葉に憧れる人は多いのではないでしょうか?
男女関係に限らず、人間関係というのは主導権を握れている方が有利であり、関係の継続性を決める権利があると思います。
自分が主導権を握り、関係の継続を自分でコントロールできるようになりたければ主導権を握る必要があります。
今回はこの主導権の握り方に関してのお話です。

男女関係の初期というのは、まずはお互いがお互いを品定めし、自分より上か下かを判断することから始まると思います。
この意識がない人も、下記のようなことは全ての人が考えた経験があるんじゃないでしょうか?
・この人は美人/イケメン過ぎて恐縮する
・この人は学歴が良くない
・この人は有名な企業/有力な職業に就いている

どうでしょうか?みなさん異性を見たときに一度はこういうことが頭に浮かんだ経験ありますよね?

ただこれって全て、絶対値があるものではなく、あくまで自分と比べて、もしくは自分の基準内の規定に沿って判断していることなんです。

ある男性を見たときの女性の評価は、イケメンを見慣れている人は“普通”というかもしれないけど、イケメンを見慣れていない人は“イケメン”というかもしれないというようなことです。
職業に関しても、一般的にすごいと言われるお医者さんやパイロットなども、自分がその人と関わることが日常茶飯事の環境にいる人にとっては特に評価の対象にならなかったりします。
こうやって人は異性を自分の基準の中で上か下かを無意識に判断して対応を決めているのです。
要するに「マウント」ってやつです。
自分の方が相手より優れているとアピールして優位性を保つ行為です。

ここで私は考えました。「男女関係(恋愛)においてこのマウント争いに勝てていれば、常に主導権は握れるのか?」と。
であれば、ルックスのいい人やいい職業に就いている人は常に恋愛において主導権を握れていることになると思います。
でも実際は違うと思います。
一般的にスペックが高くても相手に振り回されている人もいれば、そうでもないのに相手を魅了して振り回している人もいます。

この謎を私なりに考えてみたことをまとめてみました。

主導権争い=マウントの取り合いは出会ってすぐに始まり、決まる。

最初に書いたように人は異性と出会うと、いかに自分の方が優れているか?をアピールしてマウントの取り合い=主導権争いをします。
女性の愚痴の中に「自慢話ばかりしてくる男性がいる」という話が多く出るのも、このマウントの一環です。
男性の方がわかりやすくマウントを取りたがる人が多いので、こういう印象を受ける女性は多いのでしょう。
きっとこの話を読んでいる人の中には「私は自慢話もしないし、マウントも取らない」という方もいるかもしれません。
マウント行為というのはこういった自慢話のようなわかりやすいものばかりではなく、受け身のマウント行為というのもあるのです。

それは、相手に対していいリアクションをしないなどです。
例えば、男性がわかりやすいマウント行為である下記の自慢話をしたとします。
「俺さ、慶応出身だから、友達も慶応の奴ばっかなんだよね」
これは自分の学歴が高いことをアピールしていますよね。
これに対して受け身のマウント行為というのは下記のような返事をすることです。
「そうなんだ。私も慶応の友達たくさんいるよ~」
これって、「私にも慶応の友人はたくさんいるから、慶応の友人がたくさんいるなんて別に私にとってはすごいと思えるようなことではないのよ」という意味にとれますよね?
意図してないとしても。
マウントをしている側からすると、自分の学歴に対してのアピールの攻撃を吸収されてしまっている印象を受けると思います。
このマウント争いを格闘ゲームと例えるとわかりやすいと思います。
分かりやすいマウント行為(自慢など)は攻撃で、受け身のマウント行為(いいリアクションを取らない)は攻撃を吸収する防御と考えるといいでしょう。
要するに攻撃をしたら、攻撃を当たらないようにするということもできるので自ら自分の優れていることをアピールしなくともマウント行為を行っているのです。

男女はまず出会ってこの攻防戦を繰り返し、自分の攻撃が当たる相手を自分より下と判断します。

マウント争いゲームは攻撃と防御だけではない

このマウント争いの攻防戦は攻撃と防御だけでなく、もう一つの技もあるゲームなのです。
それが、相手を褒めることで相手にポイント与えるというもの。
マウント争いゲームには相手にポイントを与えて勝たせてしまうというコマンドもあるのです。
さっきの例をとると
「俺さ、慶応出身だから、友達も慶応の奴ばっかなんだよね」という男性に対して、
「すごいね!!慶応の人しか友達いないんだ!頭いいんだね!」と言ったとします。
このような行為は相手にポイントを与えています。
褒められた相手はポイントを与えられたので、自分の方が相手より優れていると思います。
要するにつけあがっている状態です。

マウント争いは弱肉強食の世界―ウサギ層とトラ層とは?ー

こうやっていろいろな異性と関わっていき、マウント争いをしていく中で、人は自分がどのくらいのレベルなのか?ということを自覚するようになっていきます。
これを私はウサギ層とトラ層に分けられると思います。

・ウサギ層…ごく一般的な人。目立った異性に対してのアピールポイントがない人はここに入る。容姿のいい人や学歴、いい職業などスペックの高い異性と出会うと気おくれしたり、媚びたりしてしまう。ウサギ層の中でももちろんグラデーションはある。


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