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能登半島地震における旅館の記録㊷

6月10日 ボランティアデー
客室の清掃、布団干し、各パントリーの片付け、売店の整理、棚作成、まかない&蟹の身出し、庭管理班にわかれて作業。

お部屋に布団を干しました
あ~旅館てやっぱりいいな~

売店で1月1日からそのままの商品を、一つ一つ丁寧に確認してくれているスタッフ。多田屋の売店に置かせて頂いていた商品はどれも自慢の品ばかり。スタッフは社長や私が指示をしなくても自ら考え自分達のやるべき事を組み立て、ボランティアデーに活動してくれている。最近は私よりスタッフのほうが、ずっとずっと多田屋の事に詳しいのではないだろうか。

こういう姿がおもてなしに繋がっていたのだと思う
スタッフが売店で作業している様子を見に来て
嬉しそうな社長の笑顔
今日のまかない飯

あるスタッフより
今日のまかないはおにぎり弁当。お漬物やお浸し、鯖の塩焼き、大根おろし、鮭とゆかりのおにぎり、食材は皆多田屋で出ていた物をシンプルですが上手くまとめてあって労働後のお腹に勢いよく吸い込まれて行きました。ごちそうさまでした!

6月17日 ボランティアデー
次回の全体集会の準備(ロビーの椅子&テーブル&台車片付け)。売店棚卸、まかない&板場棚卸。震災後電源をoffにした冷蔵庫&冷凍庫の掃除。

次の全体集会に向けてロビーを全面清掃

1月1日 20時21分の料飲部の動画

ここまで綺麗にしてくれてありがとう!

あるスタッフより
今回のまかないは牛丼(しかも能登牛!)、きゅうりの塩もみ、めぎすのつみれとなめこ汁、そして能登大納言小豆クレープのデザート付。作業終盤から廊下に漂うお醤油の甘い牛丼のつゆの香り。美味しい事を確信しておりましたが、肉厚の能登牛、とろとろの玉ねぎ、つゆ、付け合わせのきゅうりと紅しょうが間違いない美味しさでした。そして、お味噌汁のめぎす団子はお手製、これもまたゆずも入り、汗をかいた労働の後の乾いた体に染み込んでいきました。デザートの能登大納言は珠洲で栽培されている小豆です。
収穫は、“さやぼり”と呼ばれる手作業が中心で、ひとさやずつ手で丁寧に収穫されます。今日のデザートも皮を焼き、餡とホイップを入れて一つ一つ作られた優しいお味でした。どれもみな美味しかったです。ごちそうさまでした!

私は食べていないのだが、スタッフのまかないの
報告が素晴らしく、私も食べた気になってしまう

館内の様子の写真はとても地震があったようには思えない。でも、今回UPしたロビーや売店は解体をしなければいけない可能性が高く、その方向で進んでいる。その日が来るまで皆で大切に大切に使いたい。

続く…


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