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書かずにはおれんこと 1

夫両親と二世帯同居、その上義両親が職場の上司

客観的、そして世間一般的にみると、なかなかのパワーワード二連発。

人生ほぼ成り行きで生きてきたような私には、この二連発を回避する能力は幸か不幸か、なかったようだ。

救いはある。

義母は、基本的にいい人だ。義父もいい人だと思うけど、団塊の世代、御歳七十ウン歳かつ元々の性格もあり、主に職場にて起きる、即効パワハラ認定確定レベルでの義母に対する暴言や威圧的態度が日に日にエスカレートしている。正直、ここだけの話、はやく旅立っていただけないかと心の片隅で毎日のように願っている。

職場での横柄な振る舞いと、長男(つまり私の夫)との食卓でのしょうもない言い合い、さらには自分の価値観を人に押し付けるような物言いをもう少し控えてさえくれれば、より穏やかな二世帯同居及び職場になるであろうことは間違いない。ただ年齢的にそれは全て無理なのだろう、と私は諦めている。

まだ、救いはある。

義母の紹介をするつもりが義父について言いたいことがありすぎて脱線してしまった。義母は、長男の嫁である私の立場からして、いい人である。まず、いわゆる「嫌な姑」とは正反対の位置にある人と言っていい。子育てについてああだこうだと口を出してくることはないし、私が上の子の学校の行事等で下の子の保育園送迎ができない時は、快く代わりに行ってくれる。

私が一人で家事をしたり外出したい時、子どもたちの面倒を見てもらうこともよくある。かゆいところに手が届くレベルと言えるぐらいの度合いで、助けて欲しい時に助けてくれる。土曜の夕飯、日曜の昼夜のご飯をほぼ毎週のように担当してくれるのも、ありがたい。

何よりありがたいのは、文句を遠慮なく言える、この一点に尽きるのかもしれない。なるべく言葉づかいには気をつけているものの、ほんまに「これはアカンやろ」と思うことはその思いの強さ故に、気づけば敬語は一応使ってるものの口調がだいぶ激しくなっているが、それでも義母は話を聞いてくれるし、自分に落ち度があれば素直に謝ったり、こちらの言うことを受け入れてくれる。ここは義父とは正反対とも言える点である。(そしてこの義父の短所が夫にも少なからず受け継がれている気がしてならない)

はっきり言うと、義母は料理が下手である。というか、あまり興味がないのかもしれない。なので、冷凍餃子を自然解凍したり、冷凍マッシュポテトを自然解凍したやつをそのまま使って水分タップリのポテトサラダを仕上げた段階で私に「どうしようこれ・・・」と相談してきたりする。ちなみに全ての仕業はわざとではない。天然である。これだけはわかる。わざとやってたら私は多分今頃同居を何が何でも解消して狭い賃貸アパート暮らしをしているだろう。

義母の天然ぶりは料理においてはもちろん、あらゆる場面で発揮されている。なぜかメールの返信を「送信済みアイテム」から行う癖がある。つまり自分が送ったメールに自分で返信するという珍プレーを何の疑問も抱かず、送信先が自分になっていることなど微塵も確認せずにやってのけるので、例えば早急に先方に送らなあかん大事なメールが自社の受信トレイに届く。

ちなみに受信トレイに自分が送ったはずのメールが届いているのを義母自身の目で確認しても、まさかそんな珍プレーをやらかしていると微塵も思っていないので、疑問は抱かない。先方から「まだ届きませんが・・・」と電話があり「えっ!?だいぶ前に送信したんですけど・・・」となり、第三者(大抵の場合、私)が介入して解決せざるを得なくなる、という事態もしばしば発生する。

送られてきたメールの添付ファイルを開き、必要事項を入力して閉じたあと「あれ?入力したのに消えちゃったー」という事態も、悲しいかな日常茶飯事である。どこかに保存されているのかもしれないが、そのどこかは永久に謎。保存せずに入力するだけして閉じてる可能性も高い。デスクトップでいいから先にとにかく保存をしてくれ、と、やり方とともに1億回伝えているが、義母の心には届いていないようだ。

ちなみに義父も義母も、zipファイルはおそらく自力では開けない。メールにファイルを添付して送信、すら二人にはハードルが高い。

そんな二人が運営する事業の事務手伝いをすることになって、はや6年。

怒りの導火線に光の速さで着火する義父と、天然な義母が繰り広げる「もうあかんわ」な事案の数々を、私のストレス解消を主な目的として記していくことにする。

本日はここまで。
ご精読ありがとうございました。

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