公開する文章を書く際に押さえるべき基本

筆者がnoteを初めて最初に「とりあえず書き始めてみる」という「はじめましてのご挨拶」的なほとんど内容のない記事を投稿して、「次に読みやすく誤りの少ない文章を書くのに心がけるべきこと」という記事を書き始めたのですが、残念ながら700字ほど書いたところで行き詰まってしまい2か月以上下書きが「塩漬け」状態になっています。やはり執筆経験の少ない自分にはまだこのテーマは重すぎたようですので、まずはあまり質を求めず記事をいくつか書くことで自分自身の「筆力」を高めていこうという方針に変更しました。noteを始めてみたけれど「何をどう書いたら良いかで迷っている」という方もいるかも知れないので、文章を発表するときに意識すべき基本事項に限定して書いてみます。

文章の構成は3部で

一部で「文章は『起承転結』を意識して書くと良い」という指南をしているものを見かけます。しかし筆者は若い頃に「『起承転結』は漢詩の構成要素であり、散文では『序ー本論ー結言』の三部構成が良い」と先輩から教わり、納得した記憶があります。もちろん本論が長い例えば全体で何千字以上にもなる場合は、その中に必然的に「転」を含める構成はあり得ると思います。それより大事なのは「序」と「本論」の関係です。序は本論への導入で、「この文章で言いたいことは何か」あるいは「自分は何のためにこの文章を書いているのか」を明らかにすることです。
そして本論ですが、余り量が多くなる場合はいくつかの節に分けてそれぞれに見出しを付けるのが良いでしょう。1つの節の長さとしてどの程度の字数が妥当かは一概には言えませんが、あくまで目安として1000字を超えるようなら分けた方が読みやすいように思われます。見出しはその節で何について言及しているかを判りやすく示しているものが望ましいといえるでしょう。
最後の結言ですが、特に本論が長くなった場合、この文章で何を言いたかったのかを、筆者と読者で再確認する役割が有ります。本論が多くの節からなる場合は各節ごと、またはまとまりのある何節かごとに「中間的なまとめ」を入れる方法も考えられます。

以上述べたように、文章の構成として「序ー本論ー結言」の枠組みを意識すると、書き手自身も何を書けば良いか明瞭になるというメリットがあります。また、本論を書いているうちに序の部分の内容と合わなくなってきた場合は、序を修正するか、序にあわせて本論を大幅に修正(場合によっては思い切って脱線した部分を削ぎ落とし、別記事の草稿に)するということも考えられます。
以上述べたことは、すべて厳守すべき事というわけではありませんが、筆者のような執筆初心者はこれらの点を意識すると、「書き始めること」の障壁が少し下がるのでないか、と思って公開します。

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